“used” の単語を見たとき、勘違いしやすいフレーズ(phrase)として出てくるのが、
ですよね。この2つは似て非なるものであり、意味も全く違います。
もちろん、試験での出題率は高く、英会話でも頻出度が高いフレーズなので、この機会にしっかりと学習して覚えてしまいましょう。
used to – と be used to -ing の相違点
まずはそれぞれの違いを解説します。
“used to -” は助動詞扱いです。だから、”used to” の後には必ず「動詞の原形(V)」が来ます。
この used to の “to” は不定詞扱いなのです。なので、この “used to -” 覚えるときは、
で覚えると良いでしょう。
“be used to -ing” は be動詞の後に used to 、そして -ing が来る、動名詞(V+ing)の慣用句(idiom)になります。
この be used to -ing の “to” の後には動名詞(V+ing)が必ず来ます。なので、覚えるときは、
と覚えてください。
それでは会話のシチュエーションを想像しながら学べる【場面で英語】を織り交ぜていますので、早速、学んでいきましょう。
“used to -” は助動詞扱い
という意味ですが、“used to+V” は過去の常習的行動や状態を表す表現なので、時制は過去になり、助動詞扱いになるため必ず動詞の原型(V)が来ます。
【場面で英語】で “used to” を使うときの「今は違うけど、以前はね」と言いたい時
運動不足なのでジョギングしようかなのシチュ。
I used to jog every morning. 以前は毎朝ジョギングしていた。 |
I need to exercise more. I used to jog every morning. もっと運動しないといけないな。以前は毎朝ジョギングしてたんだけどね。 Well, let’s do it together. じゃあ、一緒にしようよ。 You mean, you’ll come with me, right? それは、私と一緒に来てくれるってこと、でしょ? Of course! I’ll ride my bike, and you can run! もちろん!私は自転車に乗って、あなたは走ればいいよ! Oh, thanks a lot. ああ、ありがとね。 |
【場面で英語】で “used to” を使うときの「懐かしい」という気持ちを込めたい時
いらなくなったモノを箱に詰め、処分しようとしていたシチュ。
My mom used to read this for me when I was little. 幼い時にママはこれを私のために読んでくれたものだった。 |
What’s all this? これは何なの? Just some old junk. ただの古いガラクタだよ。 Oh, wow! I used to love this storybook! おお、うわぁ!私、この絵本大好きだったんだ! Really? 本当に? Yeah. My mom used to read this for me when I was little. 幼い時にママはこれを私のために読んでくれたものだわ。 |
used to Vを使った練習問題に挑戦!
・I ( ) ( ) ( ) every day.
毎日歩いたものだ。
・My dad ( ) ( ) ( ) me to that park when I was little.
父は私が小さい頃はあの公園に連れて行ってくれたものだ。
・She used to be skilled at playing the piano, but recently she has completely stopped playing.
を翻訳してください。
・彼はギターを弾くのが得意でしたが、最近は全く弾かなくなりました。
を英訳してください。
“be used to -ing” は動名詞の慣用句扱い
という意味なので、“be used to V+ing” は動名詞の慣用句(イディオム)で、ここでの “used” は形容詞で「慣れている」を表し、”accustomed” が用いられることもあります。
【場面で英語】で “be used to V+ing” を使うときの「~することに慣れている」と言いたい時
ネット上で誹謗中傷を受けたシチュ。
I‘m not used to receiving slander and defamation from others. 他人からの誹謗中傷に慣れていません。 |
Hey, are you okay? You seem very upset. ねえ、大丈夫?すごく動揺してるみたいだけど。 Yeah, I’m just frustrated. I recently started sharing my work online, and I received some hurtful comments. うん、ただイライラしているだけ。最近オンラインで自分の作品を共有し始めて、傷つけられるようなコメントをもらったんだ。 I’m sorry to hear that. Remember, not everyone has good intentions. Don’t let those negative comments get to you. それは聞いてて悲しいね。忘れないで、全ての人が良い意図を持っているわけじゃないんだよ。ネガティブなコメントに影響されないで。 I know, but it’s hard. I’m not used to receiving slander from others. わかってるけど、辛いんだよ。他人からの誹謗中傷に慣れていないから。 It takes time to develop a *thick skin. Just focus on the positive feedback and keep doing what you love. Don’t let the negativity discourage you. 打たれ強さを持つには時間がかかるよ。ポジティブなフィードバックに焦点を合わせて、自分が愛することを続けて。ネガティブなものに打ちひしがれないで。 |
*thick skin:打たれ強さ、人の言葉や批判などに対して)耐性がある、神経が太い
【場面で英語】で “be used to V+ing” を使うときの「~することに慣れている」と言いたい時
朝早くオフィスに来たら、朝から元気な同僚がいたのでその理由を聞いたシチュ。
I‘m used to getting up early. 早起きに慣れています。 |
Good morning! How do you manage to be so energetic this early? おはようございます!どうしたらこんなに早くから元気でいられるんですか? Oh, I’m used to getting up early. I’ve been doing it for years. ああ、私は早起きに慣れてるんだ。何年もやってるよ。 That’s impressive! I always struggle to wake up in the morning. すごいですね!私はいつも朝起きるのが苦手なんです。 It just takes some time to adjust. Once you make it a habit, it becomes easier. 慣れるまで時間がかかるけどね。一度、習慣にしてしまえば楽になるよ。 I think I’ll try to become a morning person too. 私も朝方人間になってみようかな。 |
be used to V+ingを使った練習問題に挑戦!
・ I’m ( ) ( ) ( )ing English.
私は英語を話すことに慣れていない。
・She is ( ) ( ) ( )ing at meetings.
彼女は会議でプレゼンすることに慣れている。
・ Is he used to living in a big city?
を翻訳してください。
・彼女は田舎で暮らすことに慣れていますか?
を英訳してください。
まとめ
上記、「練習問題に挑戦」の答えは、
・I used to walk everyday.
・My dad used to take me to that park when I was little.
・彼女は以前、ピアノを弾くのが得意でしたが、最近は全く弾かなくなりました。
・ He used to be skilled at playing the guitar, but recently he has completely stopped playing.
・I’m used to speaking English.
・She is used to presenting at meeting.
・彼は大都市で暮らすことに慣れていますか?
・ Is she used to living in the country?
です。分かったかな。
さて、今回は used という単語をが出てきて、”used to -” と “be used to -ing” でこんがらがってしまうという人に向けて解説してみました。
学習してみて、「あ、な~んだ、こんなもんなんだ」と思ってもらえたら幸いです。
そこまで達していないようなら、もう少し練習問題等で覚えて、教えられるまでになってみましょう。
なぜ教えられるまでなると良いのか?
それは、学習効果としてインプット(学習)したことで重要なのがアウトプット(説明)だからです。
アウトプット(説明)するためには、理解して説明することができなければならないからです。
これができないと、インプットしても分かったつもりになっていて、結局分かっていないのと同じなのです。
なので、
「学習したこと(インプット)を教えること(アウトプット)」
で、英語力の向上になるのではないのでしょうか。
ぜひ挑戦してみてください。