英語が苦手な人でも、身近な場面で使える簡単な英語表現を知っていたら、コミュニケーションの幅が広がります。
この記事では、分かりやすい分詞表現を使った具体的な例文を紹介することで、英語を話す際の自信をつけていただけます。
ビジネスシーンや日常会話で使える表現を厳選し、初心者から上級者まで役立つ内容となっています。
英語学習の基礎となる分詞をマスターして、「場面で英語」をぜひ堪能してみてください。
WIZWORDs(ウィズワード)では分詞への理解を深めるために、「場面」を設定した英語学習を推奨しています。
そして、英語はその状況である「場面」をイメージしていくことで、脳の活性化につながり、さらに記憶へと定着していきます。
それでは早速、英語の分詞を学習していきましょう。
英語力UPのためには「インプットしたらアウトプットすること」 |
英語力をUPさせたいなら、その学習法は一にも二にも、
インプットしたら、アウトプットする
本当にたったこれだけで英語力は向上します。
英語を読んだり、聞いたりしたら、その読んだり聞いたりした言葉を必ず口に出したり、書いたりすることです。 そうすれば、自分の記憶への定着率が上がり、英語上達への近道となり、自然と英語力が向上していくからです。
私たちはなぜ言葉を覚えることができたかというと、赤ちゃんのときに親から話す言葉をただただ聞き取っていただけではなく、親としっかりとコミュニケーション(インプット&アウトプット)をしていたから言葉を覚えることができたのです。
なので、英語学習においてインプットからアウトプットはとても重要な学習プロセスなのです。
さらに、WIZWORDsでは、その場所やその場所での会話などの「場面」をイメージしながら英語を学ぶことで脳への活性化へとつながり、さらなる記憶への定着率を上げる「場面で英語」というものを推奨しています。
それでは、動名詞と分詞を「場面」をイメージしながら英語学習をしていくことで、記憶への定着率をはかり、英語力の向上を目指していきましょう。 |
分詞への理解
分詞とは、進行形や受動態、完了形の中で用いられたり、形容詞として用いられたりします。
ここではさらに分詞が用いられる構文として、
・V + O + 分詞
・分詞構文
について学習していきます。
V + O + 分詞
「V + O + 分詞」の形で用いることができる動詞は、大別して3つにまとめることができます。
いずれも*SVOCの文で、O(目的語)と分詞にはS(主語)とV(述語動詞)の関係が成り立ちます。
1. 知覚動詞の場合
知覚動詞とは、五感(聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚)で感じる行為を表す動詞のこと。
“see, look at, watch, hear, listen to, smell, taste, feel” などです。
Meg saw Mark looking for something in the kitchen. メグはマークがキッチンで何かを探しているのを見た。
S (Meg) + V (see) + O (Mark) + C (looking) ⇒ Sが~しているのを見る
I heard my favorite song being played on the radio this morning. 今朝ラジオで自分の好きな曲が流れているのを聞いた。
S (I) + V (hear) + O (my favorite song) + C (being played) ⇒ Sが~されるのを聞く
2. have / getの場合
have /get + 目的語 + 過去分詞 は「使役」でで使われます。
Where do you have your hair cut? どこで髪を切ってもらうのですか?
S (you) + V (have) + O (your hair) + C (cut) ⇒ Sが~してもらう、させる
I had / got my wallet stolen in the train. 電車内で財布を盗まれた。 (「~される」と被害を表すことも可)
S (I) + V (have / get) + O (my wallet) + C (stolen) ⇒ Sが~される
3. keep, catch, want, leave, findなどの場合
“keep, catch, want, leave, find”などは目的語と分詞にO(目的語)と分詞にはS(主語)とV(述語動詞)の関係が成り立ちます。
I’m sorry to have kept you waiting so long. ⇒You (are) waitingという関係が成り立つ
長い間お待たせしてしまってすいません。
She caught Bob stealing watermelons from her field. ⇒Bob (was) steelingという関係が成り立つ
彼女はボブが畑からスイカを盗んでいるのを見つけた。
He wants this work finished as soon as possible. ⇒This work (is) finishedという関係が成り立つ
彼はこの仕事をできるだけ早く終わらせたい。
分詞構文
接続詞を用いずに、分詞で始まる句を使って2つの節を結び付ける方法を分詞構文といいます。
それではここで分詞構文の要点をまとめてみましょう。
分詞構文の作り方と意味
分詞構文の作り方
分詞構文は下記の手順を追って進めていけばカンタンに作ることができます。
1. 接続詞を取る
2. 従属節のS(主語)が主節のS(主語)と同じであればS(主語)を省略する/S(主語)が異なるならばそのまま残す:独立分詞構文:Weather permitting, let’s go on a picnic. 天気が許せば、ピクニックに行きましょう。 3. 動詞を~ingの形にする |
それでは下記例文をもとに手順通りに分詞構文を作成してみましょう。
When he saw his granddaughter, the old man hugged her tight. おじいさんは孫娘を見たときに、彼女をぎゅっと抱きしめました。
①まず接続詞Whenを取る
②従属節のS(主語):heが主節のS(主語):the old manと同じなのでS(主語):heを省略する
③動詞saw(see)をSeeingの形にする
Seeing his granddaughter, the old man hugged her tight.
老人は孫娘を見ると、しっかりと抱きしめた。
Seeing his granddaughterは見ている「時」
また、分詞構文の位置は文頭、文中や文末のいずれも可能です。
The old man, seeing his granddaughter, hugged her tight. 文中に分詞構文を置いた場合
分詞構文の意味
分詞構文は主に下記3つの意味を表します。度の意味で使われているかは文脈により判断すること。
・時:~するとき/~すると
・理由、原因:~なので ・付帯状況:~しながら |
Believing in ghosts, my son is always frightened of the dark.
幽霊がいると信じているので、息子はいつも暗闇を怖がる。
Believing in ghostsは暗闇を怖がる「理由」
Meg ran to me, waving her hands.
メグは手を振りながら私の方に走ってきました。
waving her handsは~しながらの「付帯状況」
★付帯状況を表す分詞構文
分詞構文のすべてが接続詞を用いた文に書き換えられるわけではない。実は書き換えられないからこそ分詞構文が存在します。
He had to stay in Italy on business, leaving his wife in Japan.
彼は妻を日本に残したまま、仕事でイタリアに滞在しなければならなかった。
否定の分詞構文
否定の分詞構文は分詞の前に “not” を置く。
Not knowing what to say, I remained silent.
何と言って分からなかったので、黙っていた。
受動態の分詞構文
受動態の分詞構文は “being + 過去分詞” だが、省略されることのほうが多い。
When it is seen from a plane, everything looks quite small.
⇒(Being) Seen from a plane, everything looks quite small.
飛行機から見ると、すべてのものがとても小さく見える。
独立分詞構文
従属節のS(主語)が主節のS(主語)が異なるならば、従属節のS(主語)を分詞の前にそのまま残しておきます。
As it rained yesterday, the baseball game was canceled.
⇒It raining yesterday, the baseball game was canceled.
昨日は雨が降ったので、野球の試合は中止になった。
従属節と主節でS(主語)が異なるのでItは分詞(raining)の前に残しておく。
分詞:「場面で英語」での使い方と実践例
ここでは分詞の「V + O + 分詞」と分詞構文を使った「場面で英語」を学習していきます。
V + O + 分詞
【知覚動詞の場面で英語】
マークを探しに来たAと家にいたBのシチュエーションです。
Scene at home 家での場面
Meg saw Mark looking for something in the kitchen. メグはマークがキッチンで何かを探しているのを見た。 |
Hi Meg, what are you up to? ハイ、メグ、何してるの? Hey Sarah, I’m just sitting in the living room. ヘイ、サラ、ただリビングルームに座っているだけよ。 Oh, okay. Did you see Mark? ああ、そう。マークを見た? Yeah, I saw Mark looking for something in the kitchen a minute ago. うん、1分前にマークがキッチンで何かを探しているのを見たわ。 Thanks. I go to the kitchen. ありがとう。キッチンに行ってみるわ。 |
【haveの場面で英語】
ヘアスタイルを褒めるAと褒められたBの会話シチュエーションです。
Scene in the office オフィスでの場面
Where do you have your hair cut? どこで髪を切ってもらうのですか? |
Your hair looks really nice. Where do you have your hair cut? 髪、とてもいいだね。どこで髪を切ってもらってるの? Thanks. I go to a salon downtown. ありがとう。ダウンタウンの美容室に行ってるわ。 I think I’ll try going to the salon next time. 今度、私もその美容室に行ってみようかしら。 I highly recommend it. Naomi is in charge. ぜひお薦めするわ。担当はナオミよ。 If you tell her you were introduced by me, you’ll get 10% off. 私に紹介されたと彼女に言えば、10%引きになるわよ。 |
【keepなどの場面で英語】
電話で関係を断ちたいAと継続したいBの会話シチュエーションです。
Scene on the phone 電話での場面
I’m sorry to have kept you waiting so long. 長い間お待たせしてしまってすいません。 |
Hi, I’m sorry to have kept you waiting so long. Traffic was terrible. こんにちは、長い間お待たせしてしまってすみません。交通がひどかったんです。 It’s okay. I’m just glad you made it. 大丈夫ですよ。あなたが来てくれたことが何よりです。 Thanks for being understanding. So, how have you been? 理解してくれてありがとう。ところで、お元気ですか? I’ve been good, thanks. How about you? はい、おかげさまで良いです。あなたはどうですか? I’ve been busy, but things are going well. Let’s get right into it and talk about the project we’re working on. 忙しいですが、うまくいっています。早速ですが、私たちが取り組んでいるプロジェクトについてお話しましょう。 |
分詞構文
「分詞構文は文語的で日常会話ではあまり使わない」と習った人も多いと思います。
確かに「時:~するとき/~すると」や「理由、原因:~なので」は文語で使われます。
しかし、「付帯状況:~しながら」は日常会話でもよく使われ、ネイティブ・スピーカーに対しても違和感は持たれません。
【付帯状況の場面で英語】
AがBの友達について会話するシチュエーションです。
Scene in the office オフィスでの場面
He had to stay in Italy on business, leaving his wife in Japan. 彼は妻を日本に残したまま、仕事でイタリアに滞在しなければならなかった。 |
Hey, how’s everything going with your friend? ねえ、友達の様子はどうですか? It’s been tough for him lately. He had to stay in Italy on business, leaving his wife in Japan. 最近は彼にとって大変な時期です。彼は妻を日本に残したまま、仕事でイタリアに滞在しなければならなかったのよ。 That must be hard for both of them. How long is he going to be there? お互いにとって大変だよね。彼はそこにどのくらい滞在する予定なの? He’s not sure yet, but it could be for a few months. 彼自身もまだよく分かってけど、数か月になるかもしれないって。 They had just gotten married, right? That’s really sad. 彼らはまだ結婚したばっかりだったんでしょ?本当に可哀そうね。 |
まとめ
進行形や受動態、完了形の中で用いられたり、形容詞として用いられたりするものを分詞ということは理解できたでしょうか。
「V + O + 分詞」の形では、「知覚動詞」、「have / get」と「keep, catch, want, leave, findなど」の3つに大別することでき、分詞構文は接続詞を用いずに、分詞で始まる句を使って2つの節を結び付ける方法ができます。
以上が、場面で使える簡単な英語分詞表現です。これらをマスターすることで、より自然な英語の表現ができるようになります。
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