英語の学習をしていると、直訳しただけでは通じないフレーズに出会うことがあると思います。
例えば、”Why don’t you …?” は日本語で「~しないの?」と訳されますが、そのまま使うと失礼な印象を与えてしまうことがあります。
そこで今回は、直訳NGフレーズ “Why don’t you …?” の使い方を解説します。
ネイティブが実際に使う英語表現を学んで、より自然で効果的な英語を話せるようにしましょう。
直訳NGフレーズ “Why don’t you …?”
英語の学習をしていると、直訳しただけでは通じないフレーズに出会うことがありますよね。
例えば、”Why don’t you …?” は日本語で「~しないの?」と直訳されますが、そのまま使うと失礼な印象を与えてしまう可能性が…。
そこで今回は、直訳NGフレーズ “Why don’t you …?” の使い方を解説します。
なぜ “Why don’t you …?” はそのまま使えない?
“Why don’t you …?” は、日本語で「~しないの?」と直訳されますが、そのまま使うと相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。その理由は、以下の2つです。
提案や勧誘のニュアンス
“Why don’t you …?” は、相手に提案や勧誘をするときによく使われます。そのため、相手がその提案や勧誘を断る可能性も考えられます。
日本語と英語のニュアンスの違い
日本語の「~しないの?」は、軽いニュアンスで使われることが多いです。しかし、英語の “Why don’t you …?” は、少し強めのニュアンスで使われます。そのため、相手にプレッシャーを与えてしまう可能性があります。
“Why don’t you …?” の使い方
直訳できても使えないフレーズ “Why don’t you …?” を様々な場面で使うと、英語力が向上し、コミュ力も強くなる【場面で英語】を使って、身につけちゃいましょう。
また、今回は高頻度フレーズのオンパレードのため、スラッシュリーディングで意味、そのニュアンスや状況などの説明を入れましたので、理解を深めることができます。
【場面で英語】Why don’t you join us?
Why don’t you join us? … 「あなたも一緒にどう?」と温かく誘いたい時 反語的に「一緒に来ませんか?」と誘う時に使う
【Situation】同僚に上司とのディナーについて尋ねるシチュ。
【Key Phrase】
Why don’t you join us? 一緒に参加しませんか? |
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You’ve got dinner with the boss next week, right? 来週、上司と会食の予定がありますよね?
Yep. Why don’t you join us? そうだね。一緒にどう?
No way! I’d be too nervous. 絶対に無理! 緊張しすぎてダメだよ。
It’s no problem. He’s really chill.“ 大丈夫。彼は本当にクール(落ち着いていていい人)だよ。
Yeah, but he’s the boss! What if I say something stupid? うん、でも彼は上司なんだ。もし何かバカなことを言ったらどうしよう?
Well, at least I’ll look good! まぁ、少なくとも僕はかっこよく見えるけどね!
Well, let’s give it a try. じゃあ、行ってみようかな。
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追加の【場面で英語】
A: Any plans this weekend?
今週末、何か予定あるの?
B: My friend and I are going to a movie together. Why don’t you join us?
友達と映画に一緒に行くよ。あなたも一緒にどう?
A: You’re having lunch here, too?
あなたもここでランチなの?
B: Yes. Why don’t you join us?
はい。あなたも一緒にどう?
【場面で英語】Why don’t you just …?
Why don’t you just …? … 「いいから…したら?」と促す時
【Situation】女友達は昨日デートした相手からの電話を待っているシチュ。
【Key Phrase】
Why don’t you just call him? いいから電話したら? |
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He said he would call me today. 彼は今日、私に電話すると言ったわ。
There’s still time. 時間はまだあるよ。
What if he doesn’t like me? 彼が私を好きじゃなかったらどうしよう?
No way. Why don’t you just call him? そんなわけないよ。いいから電話したら?
I don’t want him to think I’m desperate. 彼に私が必死だと思われたくないの。
You are. 必死だよね。
Yeah … but … (Her phone is ringing) Oh! It’s him! そうだけど…(電話が鳴り)。あ!彼からだわ!
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追加の【場面で英語】
A: I really think we should talk.
本当に話し合うべきだね。
B: Why don’t you just leave me alone?
いいからほっといてくれない?
A: Why is he mad at me this time?
なんで彼は怒っているんだろう?
B: Why don’t you just talk to him?
いいから彼と話したらどう?
ニュアンスの違い
- Why don’t you ask him? 彼に聞いてみたらどう? 尋ねるかどうかは相手次第であるというニュアンス
- Why don’t you just ask him? いいから彼に聞いたら? 尋ねるよう相手に促すニュアンス
“Why don’t you …?” の代わりに使える英語表現
せっかくなので、”Why don’t you …?” の代わりに使える英語表現も覚えてしまいましょう。他に使える英語表現を覚えることによって、いろいろな場面で使える英語力が向上すると同時に、コミュ力も上がります。
“How about …?”
“How about …?” は、相手に提案や勧誘をするときによく使われます。日本語の「~はどう?」と訳されます。
“Why don’t you come with us?” → “How about coming with us?“
私たちと一緒に来ませんか? |
“Why don’t you come with us?” は、直訳すると「なぜあなたは私たちと一緒に来ないのですか?」となります。これは、相手が私たちと一緒にどこかに行こうと誘うときに使う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ一緒に来ないのかを問いただすようなニュアンスを含んでいるため、少し強すぎる場合もあります。
一方、”How about coming with us?” は、直訳すると「私たちと一緒に来るのはいかがですか?」となります。これは、”Why don’t you come with us?” と同じように、相手が私たちと一緒に何かに行くことを誘う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ一緒に来ないのかを問いただすようなニュアンスは含まれておらず、よりソフトな印象を与えます。
“Would you like to …?”
“Would you like to …?” も、相手に提案や勧誘をするときによく使われます。日本語の「~してみませんか?」と訳されます。
“Why don’t you try this dish?” → “Would you like to try this dish?“
この料理を試してみませんか? |
“Why don’t you try this dish?” は、直訳すると「なぜあなたはこの料理を試さないのですか?」となります。これは、相手に料理を試してもらいたいときに使う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ試さないのかを問いただすようなニュアンスを含んでいるため、少し強すぎる場合もあります。
一方、”Would you like to try this dish?” は、直訳すると「この料理を試してみたいですか?」となります。これは、”Why don’t you try this dish?” と同じように、相手に料理を試してもらいたいときに使う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ試さないのかを問いただすようなニュアンスは含まれておらず、よりソフトな印象を与えます。
“Would you mind …?”
“Would you mind …?” は、相手にお願いや許可を求めるときに使われます。日本語の「~してもいいですか?」と訳されます。
“Why don’t you help me with this?” → “Would you mind helping me with this?“
この件を手伝っていただけませんか? |
“Why don’t you help me with this?” は、直訳すると「なぜあなたは私を助けないのですか?」となります。これは、相手に何かを助けてほしいときに使う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ助けてくれないのかを問いただすようなニュアンスを含んでいるため、少し強すぎる場合もあります。
一方、”Would you mind helping me with this?” は、直訳すると「この件を助けてもらっても構いませんか?」となります。これは、”Why don’t you help me with this?” と同じように、相手に何かを助けてほしいときに使う表現です。しかし、この表現は、相手がなぜ助けてくれないのかを問いただすようなニュアンスは含まれておらず、よりソフトな印象を与えます。
まとめ
直訳NGフレーズ “Why don’t you …?” は、日本語に直訳すると「~しませんか?」という意味になりますが、このフレーズは、直訳通りに使うことは必ずしも適切ではありません。
例えば、目上の人に対して「Why don’t you …?」を使うと、失礼にあたる場合もあります。また、このフレーズは、提案や勧誘の意味合いが強いため、ビジネスシーンでは、より丁寧な表現を使うことも多いです。
では、なぜ「Why don’t you …?」は、直訳通りに使うことが適切ではないのでしょうか?その理由は、英語と日本語の文化や慣習の違いにあります。
英語では、親しい間柄で、軽い気持ちで提案や勧誘をするときに「Why don’t you …?」が使われます。しかし、日本語では、目上の人に対して軽い気持ちで提案や勧誘をすることは、失礼にあたる場合もあります。
また、英語では、提案や勧誘をする場合、ストレートに「Why don’t you …?」を使うことも多いです。しかし、日本語では、より丁寧な表現を使うことも多いです。
「Why don’t you …?」を正しく使うためには、英語と日本語の文化や慣習の違いを理解することが大切です。
“Why don’t you …?” は、そのまま使うと失礼な印象を与えてしまうことがあるので、”How about …?”、”Would you like to …?”、”Would you mind …?” などの表現を代わりに使えるようにしておきましょう♪