英語学習の第一歩は、語彙力アップです。
語彙力がなければ、英語の文章を読んだり聞いたりするのが難しくなります。
また、英語で話す際にも、単語や表現を探す時間が短縮されるため、英語学習のスピードアップにつながります。
語彙力アップには、さまざまな方法がありますが、その中でもメタ学習は、誰でも簡単に取り組むことができる、効果的な方法です。
メタ学習とは?
「英語の語彙力アップができない」、「英単語がなかなか覚えられない」と悩んでいる人の多くは、英単語を覚える方法を体系的に習うことなく英単語を覚えてきたのではないでしょうか?
それではせっかく覚えられる英単語のチャンスを得ることができず、悪循環に陥り、英語に対する苦手意識を増幅させてしまったのだと考えられます。
でも、安心してください。
英単語を簡単に覚えられる語彙力アップ学習法があります。
それは、まず
です。
その学習法自体を学ぶことを「メタ学習」と呼びます。
メタ学習とは、学習方法を学ぶことです。つまり、語彙力アップのための学習方法を学ぶことで、より効率的に語彙力をアップさせることができるのです。
メタ学習:meta-learning|学習方法を学ぶこと(learning to learn)
「メタ」という接頭語は、「~を超えて」を意味するギリシャ語の「μετá」に由来します。 メタ学習は人の学習能力を高めるのを目的として、学習プロセスを学んでいく方法です。 |
学校などで常に成績の良かった人っていませんでしたか?その成績の良かった人の理由は「メタ学習」を行っていたので、いつも成績が良かったのです。
この「メタ学習」は英語以外の全教科や資格試験などにも効率的かつ効果的に成果を発揮します。
なので、英語の語彙力アップができない理由は、語彙力アップのメタ学習、つまり語彙力アップ学習法を知らなかっただけなのです。
なので、ここでは英語の語彙力アップ学習法をしっかりと学んでいきましょう。
メタ学習で語彙力アップする具体的な方法とは?
メタ学習で語彙力アップする具体的な方法は、以下のとおりです。
学習の目的を明確にする
学習の目的を明確にすることで、学習に集中できるようになり、効率的に学習を進めることができます。
自分に合った学習方法を見つける
人によって向いている学習方法は異なります。自分に合った学習方法を見つけることで、学習の継続率を高めることができます。
学習を継続する
語彙力アップには、継続的な学習が欠かせません。毎日少しずつでもいいので、学習を継続しましょう。
英語の語彙力アップ学習法
「英単語がなかなか覚えられない」
と思っている人の主な原因は、英語のスペルと発音が相対していないからです。例えば、
make 「つくる」などの広い意味を表す常用語
印欧祖語の『mag- = もんでこねる』に由来します。 |
make [méɪk] 「メイク」と発音します。
日本では小学校で*ローマ字を習いますので、ローマ字読みだと「マケ」と発音してしまいます。
*あくまでも個人的な意見ですが、このローマ字は英語のアルファベットを覚えるための昔のやり方なので英語を勉強するには弊害の何ものでもないような気がするのですが…。
つまり、英語では“make”は「マケ」ではなく、“méɪk”と発音します。
まずは英語のスペル(文字列)と発音の関係を体系的に学習するということ。これをフォニックスといいます。
「え?フォニックスって子供のための?」
と思うかもしれませんが、スペルと発音の関係を体系的に学習できるフォニックスは語彙力アップのためには、社会人にとっても効率的かつ効果的です。
フォニックスにはいくつかのルールがあるのですが、make [méɪk]のルールだと「サイレントe」です。この「サイレントe」というルールは、
m + a + k + e
m + a:母音文字1つ+k:子音文字1つ+e |
の並びでは、母音文字をアルファベットの名称のまま読んでeを発音しないということです。もう一例でいうと、
take 「とる」などの広い意味を表す常用語
ゲルマン語系古代英語の『tacan = 握る、掴む』に由来します。 |
take [téɪk]と発音し、
t + a + k + e
t + a:母音文字1つ+k:子音文字1つ+e |
「サイレントe」のルール通りになっています。
このような「サイレントe」に限らず、フォニックスのルールを一通り押さえるためにおススメしたいテキストが、『This is Phonics 1 [CD付]』&『This is Phonics 2 [CD付]』(粕谷みゆき, 金子由美他著、mpi 松香フォニックス)です。
語彙力アップにはフォニックス
フォニックスを勉強することが、何故語彙力UPに繋がるのか?
・語彙を正しく発音できる
・聞き取った語彙(スペル)を正しく書ける
・語彙力UP=英語力アップで上達スピードが向上
フォニックスを学習することで、上記メリットがあるからです。
語彙を正しく発音できる
フォニックスは正しい語彙(スペル)と同時に正しい発音も学べます。
そのため、新しい英単語を学習したときに意味が分からなくても、フォニックス・ルールに当てはめれば正しい発音で読むことができます。
スペルを学ぶときにひとつひとつのアルファベットに対する正しい発音が習得できるため、「英語の発音だけをわざわざ学び直す」、といった二度手間を省くことができます。
特に英語の読み書きは得意でも発音や話すことが苦手、という日本人にはたいへん大きなメリットになります。
聞き取った語彙(スペル)を正しく書ける
フォニックスは発音とスペルが相対しているため、初めて聞いた英単語でもフォニックス・ルールで推測しながらスペル・アウト(書き出すこと)ができます。
また、フォニックスはリスニングの精度が高くなるメリットもあります。
私たちの聴力は、自分が発音できる音は聞き取ることができますが、発音できない音は表現できないため聞き取れないと言われています。つまり、
です。
フォニックスを学べば、すでに自分で正しい発音が身に着いているため、語彙力が向上し、ネイティブの発音も聞き取れるようになり、リスニングの能力も上がるのです。
「語彙力アップ = 英語力アップ」で上達スピードが向上
フォニックスを習得すると、その後の語彙力アップ = 英語力アップで上達スピードも向上します。
初見の英単語でも、フォニックス・ルールに従って読むと正しい発音になるので、例えその英単語の意味が分からなくても、正しく音読できることになります。
また、初めて聞いた英単語でも、フォニックス・ルールに従った発音にアルファベットを当てはめるので、正しくスペル・アウト(書き出す)ができるのです。
だから、フォニックス習得は語彙力UPには効率的かつ効果的なのです。
まとめ
フォニックスを取り入れたメタ学習、または語彙力アップ学習法は、英語力アップの上達スピードに大きく関わるだけでなく、様々な相乗効果を得ることができます。
・語彙を正しく発音できる
・聞き取った語彙(スペル)を正しく書ける
・語彙力アップ=英語力アップで上達スピードが向上
そして、リスニング力やスピーキング力も相乗効果としてUPしていきます。
あなたがその気になれば、たった1日で全てのルールが覚えられるフォニックス。それでいて、フォニックスで7割くらいの単語は読み書きできるというから、本当に優れた学習法です。ぜひ挑戦してみて下さい。
ちなみに、お子さんがいる人は一緒に学ぶと、お子さんとのコミュニケーションにもなるし、お子さんの英語への興味をもたせることも出来るので、一石二鳥ですよ♪
「英語を話せるようになりたい」 という思いは誰にでもある願い、または思いなのではないでしょうか。 グローバル化やダイバーシティと言われて久しい現在では「英語を使いこなす」ということは、もはや必須であるとも…。[…]