英語の基本、基礎、または土台をしっかりと築くために必要なフォニックスというものを知っていますか?
フォニックスとは、英語特有の「発音」や「綴り(spelling)」の間にあるルール(規則性)を学ぶ音声学習法であり、日本語で最初に学ぶ「ひらがな」のようなものです。
「そのフォニックスを学べば、英語を使いこなすようになれる!」
ということではないのですが、英語に対する自信をつける手助けにはなります。
なぜなら、フォニックスは英語の正しい読み方や意味をかんたんに習得することができるからです。
すでに私たちは中学や高校で英語を学んでいます。
「もうそんなの忘れちゃったよ」
なんて言っている大人も学び直せば、意外と習った英語がよみがえってくるものです。そこで、さらにフォニックスを学ぶと、「意外と英語は使えるし、話せるんだ」と自信を持つことができるのです。
自信を持つことで、英語力はUPするのです。
そこで本記事では英語学習において、英語力をUPするためには、まずフォニックスを理解することで、英語への苦手意識をなくし、自信をつけて頂きたいと思います。
そして、フォニックスが大人に効率的かつ効果的であるという理由と、おススメのフォニックス学習法を解説します。
英語に自信がない
「英語に自信がない」と言っている人の中で必ずあるのが、「リスニングができない」からという理由が圧倒的に多いです。ここでハッキリ言います!
という理由から、リスニングが苦手になってしまうのです。なので、言葉に出来さえすれば、つまりスピーキングさえできれば、リスニングも得意になってくるはずなのです。
そこで、英語に対する自信をつけるために必須なのがフォニックスです。そのフォニックスとは、日本の子供が最初に学ぶ「ひらがな」に相当するものと考えてください。なぜなら、英語圏の国々で子供たちが最初に学ぶのがフォニックスだからです。そして、そのフォニックスを学ぶことで、英語の正しい読み方や意味をかんたんに習得することができるのです。
では、なぜフォニックスを学ぶと英語の正しい読み方や意味をかんたんに習得することができるのか。それは、例えば、“A”、”B”、”C”はアルファベット読みなら「エイ」、「ビー」、「スィー」と発音するのですが、フォニックスでは「ェア」、「ブ」、「ク」と音読みをします。
フォニックス発音では、”ancient”「古代の」の「ェア」、”brick”「煉瓦」の「ブ」、”clam”「二枚貝」の「ク」と実際に発音する音とアルファベットが連動しています。
さらに、英単語をフォニックス発音すると、”ancient”なら、A「ェア」N「ン」CIEN「シャン」T「ト」となります。フォニックスではアルファベットを実際の発音に置き換えて覚えられるため、綴り(spelling)と同時に発音、意味さえも覚えられることができるのです。
ちなみに語彙力UP方法のひとつに対義語を照会して覚えていく方法があります。
例えば、
“ancient”
「古代の」 |
の対義語は
“modern”
「近代の」 |
が当てはまります。そこで、“ancient”と“modern”を使った例文(センテンス)↓↓↓↓で覚えていくと、自分の記憶への定着率が上がります。
つまり、フォニックスを習得すると、英語の語彙力がUPするだけでなく、英語の4技能、「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」のすべての力がUPしていくという構図が出来上がります。すなわち、自信がつく源となる理由です。
大人にこそフォニックス
フォニックスは発音と綴り(spelling)のルール(規則性)を学ぶ音声学習法で、英語圏の子供たちが,
まず読み書きを覚えるために開発されたものであると先に説明しました。
なぜフォニックスが英語の語彙力がUPするだけでなく、英語の4技能、「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」のすべての力がUPするのかというと、
です。
フォニックスの発音と綴りのルールは一例ですが、以下の通りです。
音読み(フォニックス発音)の組み合わせ:”u”は「ア」と発音など(短母音)
“ancient”なら、a「ェア」n「ン」cien「シェン」t「ト」
“brick”なら、b「ブ」ric「リッ」k「ク」 “clam”なら、c「ク」la「ラ」m「ム」 |
と音読みし、”u”は「ア」と発音します。
“umbrella”なら、u「ア」m「ンブレラ」
“bus”なら、b「ブ」u「ア」s「ス」 “us”なら、u「ア」s「ス」 |
サイレント”e”
サイレント”e”単語の語尾にeが来ます。単語の読み方が音読み→アルファベット読みへ変化し、
“game”なら、g「グ」a「エイ」m「ム」e「発音しない」
↑aが音読み(ア)からアルファベット読み(エイ)に変化 “site”なら、s「ス」i「アイ」t「ト」e「発音しない」 ↑iが音読み(イ)からアルファベット読み(アイ)に変化 “cube”なら、c「ク」u「ユー」b「ブ」e「発音しない」 ↑uが音読み(ウ)からアルファベット読み(ユー)に変化 |
これらはサイレントeと呼ばれ、語尾のeは発音しない法則となります。
“au”、”aw”は「オー」、”oo”は「ウー」、”ou”、”ow”は「アウ」と発音(2文字母音)
“August”なら、Au「オ―」gust「ガスト」
“law”なら、l「ロ」aw「オー」 “sauce”なら、s「ス」au「オ―」ce「ス」 “straw”なら、str「ストロ」aw「オー」 |
と”au”、”aw”は「オー」と発音します。
“school”なら、sch「スク」oo「ウー」l「ル」
“cool”なら、c「ク」oo「ウー」l「ル」 “good”なら、g「グ」oo「ウー」d「ド」 “zoo”なら、z「ズ」oo「ウー」 |
と”oo”は「ウー」と発音します。
“out”なら、ou「アウ」t「ト」
“town”なら、t「ト」ow「アウ」n「ン」 “house”なら、h「ハ」ou「アウ」se「ス」 “cow”なら、c「カ」ow「アウ」 |
と”ou”、”ow”は「アウ」と発音します。
“ai”、”ay”は「エイ」、”ea”、”ee”、”ey”は「イー」、”oa”、”ow”は「オウ」、”ue”、”ui”は「ウー」と発音(礼儀正しい母音)
“rain”なら、r「レ」ai「エイ」n「ン」
“day”なら、d「デ」ay「エイ」 “pain”なら、p「ぺ」ai「エイ」n「ン」 “May”なら、M「メ」ay「エイ」 |
と”ai”、”ay”は「エイ」と発音します。
“tea”なら、t「テ」ea「イー」
“tree”なら、tr「トゥリ」ee「イー」 “key”なら、k「キ」ey「イー」 |
“ea”、”ee”、”ey”は「イー」と発音します。
“coat”なら、c「コ」oa「オウ」t「ト」
“snow”なら、sn「スノ」ow「オウ」 “boat”なら、b「ボ」oa「オウ」t「ト」 “window”なら、wind「ウィンド」ow「オウ」 |
と”oa”、”ow”は「オウ」と発音します。
“blue”なら、bl「ブル」ue「ウー」
“fruit”なら、fr「フル」ui「ウ―」t「ト」 “glue”なら、gr「グル」ue「ウー」 “suit”なら、s「ス」ui「ウ―」t「ト」 |
と”ue”、”ui”は「ウー」と発音します。
以上のように、フォニックスで英単語を覚えると、正しい発音や綴り(spelling)が同時に身に付き、語彙力がUPし、英語力をUPすることができます。だから、理解力の高い大人こそフォニックスを習得することで、英語の4技能、「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」のすべての力をUPさせることができ、自信がつくこと間違いなしでしょう。
大人だからこそフォニックスで英語力UP
大人でもフォニックスを習得することで、
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以上の3つの効果を得ることができます。
正しく発音
フォニックスは正しい発音を学べ、新しい英単語を習ったときに意味が分からなくても、フォニックスのルールに当てはめれば、正しい発音で読むことができます。
“pie” はアルファベット読みなら「ピー」「アイ」「イ―」ですが、フォニックス音読だと「パ「アイ」「発音しない」です。
子供たちは、アルファベットを習う時点でひとつひとつのアルファベットに対する正しい発音が身に着けることができます。
さらに、大人であれば理解力が高いため、英語の発音だけを練習し直すことができるのです。
フォニックスを習得することは、特に読み書きはできても発音や話すことが苦手だという日本人の大人にとっては大きなメリットとなります。
正しい綴り(spelling)
フォニックスは発音とアルファベットの綴り(spelling)が連動しているため、初めて聞いた英単語でもフォニックスのルールを知っていれば、推測しながら書き取ることができます。
私たちの耳は自分が発音(speaking)できる音は聞き取ることができますが、発音(speaking)できない音は表現できないため、聞き取ることができないと言われています。
フォニックスを習得していれば、すでに自分で正しい発音が身に着いているため、ネイティブの発音も聞き取れるようになり、リスニング力もUPし、自信がつくというメリットがあります。
英語4技能UP
フォニックスを習得すると、その後の英語力UPもかなり期待できます。
フォニックスルールに従えば、初めて見る英単語でも正しい発音ができ、その単語の意味が分からなくても正しく音読することができます。また、初めて聞いた単語でも発音にアルファベットを当てはめることができるのでただしい書き取りも出来るのです。
まずは、フォニックスを通じ、英語の楽しさを知り、その後知らない英単語を調べたり、自分で文章を組み立ててみたりするなどのステップに入れば、4技能、「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」を効率的かつ効果的に鍛えることができるため、英語力UPは間違いないでしょう。
まとめ
本記事は大人にこそフォニックスが重要であると解説しました。
フォニックスを取り入れれば、英語力UP効果へのスピードは絶大で、英語の4技能に多大な相乗効果を得ることができます。
日本語と英語は全く違う言語で、日本人にとっては習得しにくい言語ですが、大人だってフォニックスを習得すれば確実に英語力はUPします。
ぜひ英語学習への一歩を踏み出そう!
というのも「学ぶ」と「習う」がセットで「学習」になるからです。
「習」という漢字は、雛鳥の子が羽をバタつかせて、親が飛ぶ様を真似して練習している姿を表しています。この「習」をせずに「学」だけになると知識だけで頭でっかちになってしまいます。
ただ知識だけ増やしても実際に英語学習をしなければ、英語力の向上は見込めないのです。
「学」だけでなく、「習」がセットで『学習』になる、英語学習への一歩を踏み出しましょう。