英語を話すことに苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。
語彙や文法が不安だったり、ネイティブと話すと緊張してしまったり、さまざまな理由があると思います。
では、英語を話すことへの苦手意識を克服するには、まず何から始めたらよいのでしょうか。
日本人は恥ずかしがり屋?
欧米の人々に比べたら、日本人の大半は恥ずかしがり屋のシャイなアンチクショーに分類されます(笑)
なぜかというと、欧米人のほとんどは平気で初対面の人、何も知らない人や通りすがりの人にまで、普通に話しかけてきます。
私事ですが、20歳の頃だったかな?
人生初の富士登山に挑戦し、やっとのことで登頂し、いざ下山となったときに、そこでたまたま米国人に話しかけられ、ず~っと話しながら下山したことがありました。
登りは7~8時間かかったのに、下山は2~3時間ほどで御殿場口にたどり着けたのです。今思えば若くて体力が有り余っていたのでそんなことができたのだと思います(笑)
このように日本人に比べ、ほとんどの欧米人はとにかく気さくに話しかけてきます。
知らない者同士でも飛行機だろうと、長距離バスだろうと、一旦隣に座れば99%は話しかけてきます(私の経験上のことなので、決して誇張して言っているわけではございません)。
日本人はというと、99%はまず知らない人と会話を交わそうとはしないし、知らない人とは気さくに話しかけるなんてことはしませんよね。
欧米人にしたら、日本人は「対人恐怖症か?」ってくらい他人と接することができない、シャイなアンチクショーと思われています(言い切ってしまいました)。
他人の目を気にし過ぎる日本人
日本人は自意識過剰なのか、他人の目を異常に気にする人が多いのも事実です。
戦後の日本では情操教育が徹底され、
「他人様がしっかりやっているのだから、あなたもしっかりやりなさい」
と「まずは他人様の目」を気にするところが先に来ていました。そして、この日本の情操教育の悪いところは、自分が良いところしか見せられなくなるという悪循環に陥りやすくなってしまうと言うところにも気付かなくなるという恐ろしさがあるということです。
この影響のためなのかどうか分かりませんが、よくある英会話を学ぶケースで、「英語の発音やセンテンスがうまく言えるようになったら、会話に挑戦してみよう」とか、「ネイティブ並みに言えるようになるまで頑張ってみよう」と言う人がいますが、そんなことは言う必要も考える必要もなく、自分の心にだけ秘め、とにかく英語を声に出して言い、相手に聞いてもらうことがとても大切なことなのに、そのことをおざなりにしてしまう人が多いことが問題なのです。
とにかく実践したことは必ず自分の身につくのですから、学んだ英語は必ず声に出して、実践あるのみなんです。
そういう私も他人様にもれず、他の人の目ばかり気にしてきた一人でした。でも、英会話を実践していく上では「他人様の目を気にする」ことは、無用の長物です。
ハッキリ言って、他人様は自分が思っているほど、自分のことなど全く気にしていません。
なので、英語が上達したいのなら大きく声に出すことです。
アウトプットを増やす
上記でも指摘した通り、声に出すこと、書き出すこと。つまり、学んだらアウトプットすることがとても重要なのです。
英語を話すことに慣れるためには、アウトプットを増やすことが大切です。一人で練習するだけでなく、ネイティブスピーカーと話す機会があれば、積極的に活用しましょう。
最近では、オンライン英会話や語学交換アプリなど、気軽にネイティブスピーカーと話せる機会が増えています。また、英語のワークショップやイベントに参加するのもよいでしょう。
簡単な言葉から始める
英語を話すことに慣れていないうちは、簡単な言葉から始めるのがおすすめです。例えば、挨拶や自己紹介、日常会話でよく使うフレーズなどです。
また、自分の好きなことや得意なことについて話すのもよいでしょう。そうすることで、話す内容に自信が持て、話しやすくなります。
初動対応はあいさつ
どんなに恥ずかしがり屋でも、対人恐怖症でも、他人様の目が気になっても「あいさつ」はコミュニケーションの初期対応としては欠かしてはならないものですよね。特に、
「初対面の方」
に対してはとても大切なものです。相手とのコミュニケーションは挨拶に始まり、挨拶に終わると言っても過言ではありません。そこで、
“Hi” でも “Hello” でも構いません。最初の会話の扉を開く、マジックワードといっても過言ではありません。そこから会話が始まります!
それから、自己紹介や趣味、好きなことなど、簡単な話題から始めてみましょう。
例を以下にまとめてみましたので参考にしてみてください。
自己紹介 |
A: Hi, my name is Mark. Nice to meet you. こんにちは、マークです。はじめまして。 B: Hi, my name is Ichiro. Nice to meet you too. A: Where are you from? B: I’m from Japan. A: Oh, that’s great! I’ve always wanted to visit Japan. B: You should come! It’s a beautiful country. |
趣味 |
A: So, what are your hobbies? それで、趣味は何ですか? B: I like to play the guitar. A: Oh, that’s great! I’ve always wanted to learn how to play the guitar. B: It’s a lot of fun. What kind of music do you like to play? A: I like to play rock music. What kind of music do you like to play? B: I like to play a variety of music, but I mostly play classical music. A: That’s interesting. I’ve never heard of anyone who plays classical music on the guitar. B: It’s not very common, but it’s a lot of fun. A: I’d love to hear you play sometime. B: I’d be happy to play for you. |
好きなこと |
A: Well, what do you like to do in your free time? じゃあ、暇な時は何してますか? B: I like to read. A: Oh, that’s great! I like to read too. What kind of books do you like to read? B: I like to read fiction, especially science fiction and fantasy. A: I like science fiction too. What’s your favorite science fiction book? B: My favorite science fiction book is “The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy” by Douglas Adams. It’s a really funny book about a man who gets stranded in space. A: I’ve never read that book, but it sounds interesting. I’ll have to check it out. B: You should. It’s a classic. |
メンタルを整える
英語を話すことへの苦手意識は、メンタル的な要因も関係していることがあります。自信を持って話せるように、メンタルを整えることも大切です。
例えば、英語を話す前に深呼吸をしたり、ポジティブな言葉を自分に言い聞かせたりすることで、緊張をほぐすことができます。
まとめ
英語を話すことへの苦手意識を克服するには、アウトプットを増やし、簡単な言葉から始め、メンタルを整えることが大切です。
まずは、今日からできることから始めてみましょう。