“I can tell” って、どういう意味?
映画や海外ドラマでよく耳にするけど、辞書を引いてもピンとこない…
英語学習者なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
実は “I can tell” は「わかるよ」「〜と感じる」といった意味で、ネイティブが日常会話で非常によく使う表現です。
ただし、直訳では理解しにくく、文脈によってニュアンスも変わるため、正しく使うにはコツがあります。
この記事では、”I can tell” の本来の意味と使い方を、ネイティブの実際の会話例と一緒に詳しく解説します。
英語教育に関わるプロの視点から、信頼できる用例とともに紹介するので、すぐにあなたの英語表現力に活かすことができますよ♪
“I can tell” の意味とは?|直訳ではわからないネイティブ表現の真意
“I can tell” は一見シンプルですが、直訳では理解しづらいんです。
また、直訳すると「私は言える」や「私は伝えることができる」となりますが、これは実際の使い方とは異なります。
ネイティブが “I can tell” と言うとき、それは **「(見て・聞いて・感じて)〜だとわかる」**というニュアンスで使われます。
“I can tell” のコアな意味
五感や直感、または経験を通じて、何かがはっきりわかる・気づくという意味を表します♪
つまり、「相手が何かを言わなくても」「説明がなくても」「見た目・声・雰囲気などから判断して」何かを察する、という感覚的な理解に基づく表現なんです。
例文で理解する “I can tell”
①感情に気づいたとき
👉 声のトーンや顔の表情などから察している。
②経験から判断して
👉 映像や予告、雰囲気からそう感じている。
➂能力・見分けに使う
👉五感を通じて判断している。
“I can tell” を使った英会話フレーズ10選【すぐに使える例文】
このフレーズは、「(何となく)〜だとわかる」「見ていて伝わる」といった 直感や観察による理解を表す便利な表現。
英会話では、相手への共感や気づき、気配りを伝えるときにぴったりです。
ここでは、日常会話やカジュアルな英語でそのまま使える「I can tell」フレーズを10個紹介します。
今日からすぐに使ってみましょう♪
①相手の疲れた表情や態度から気づいたときに
②頑張った人に気持ちを伝える、ほめ言葉として◎
➂相手の反応が薄いとき、空気を読んで指摘するときに
④態度や話し方から違和感を感じたときに
⑤表情が明るくてテンションが高いときに
⑥カップルの様子を見て言うほっこりコメント
⑦何かが始まる前のワクワク感を伝えるときに
⑧表情から全てがバレている、という軽いツッコミに
⑨面接やプレゼン前などに、優しく声をかけるときに
⑩慣れてる様子に気づいて言う一言。褒め言葉として使えます
“I can tell” を上手に使うと、相手の気持ちに寄り添ったり、ちょっとした観察力をアピールしたりすることができます。
どのフレーズも、カジュアルな会話の中で自然に出せるよう、口に出して練習してみましょう。
【場面で英語】”I can tell.”が登場するネイティブのリアル会話
英語の会話でよく耳にする “I can tell.”
直訳すると「私は伝えることができる」ですが、実際のネイティブの会話では「見てわかるよ」「だろうね」「すべてお見通しだよ」といった意味で使われることがほとんどです。
例えば、友達が疲れた顔でカフェにやってきたとき、”I can tell.” と言えば、「やっぱり、眠れなかったんだね」と相手の様子に共感していることを自然に伝えられます。
また、誰かが何かを隠そうとしている場面では、”I can tell.” を少しニヤッと笑いながら言うことで、「もうバレてるよ」という軽いツッコミにも使えます。
今回は、そんな便利でネイティブっぽい表現”I can tell.” を、日常の様々な場面別に【場面で英語】を用意しました。
感情を読み取るとき、相手の本音を見抜いたとき、気づいたことをやんわり伝えたいときなど、いろいろなシーンで役立つフレーズばかりです。
シンプルだけど奥深いこの表現、あなたもぜひ「場面で英語」として使いこなせるようになりましょう♪
【場面で英語】I can tell. … 「だろうね」と相手の事情を察して返事する時
【Situation】カフェで友人と会話をするシチュ
【Key Phrase】
I can tell. だよね(=見てて分かるよ)。 |
Ugh, I barely slept last night. My neighbors were having some loud party again. はぁ、昨夜ほとんど眠れなかったよ。隣人がまたうるさいパーティーをやっててさ。 Oh no, that sucks. You look totally exhausted. えー、それは最悪だね。めちゃくちゃ疲れてるように見えるよ。 Yeah… coffee is literally keeping me alive today. うん…コーヒーがなかったら今ごろ生きてないって感じ。 I can tell. だよね(=見てて分かるよ)。 Haha, is it that obvious? はは、そんなにバレバレ? Let’s just say your eyes are saying, “I need sleep” louder than your voice. 君の目が「寝かせてくれ〜」って、声より大きく叫んでるよ。 |
追加の【場面で英語】
A: I hardly slept last night.
昨夜はほとんど眠れなかったよ。
B: I can tell. You have huge bags under your eyes.
だろうね。目の下にすごいクマができてるよ。
A: I’m really hungry today.
すごくお腹が減ってるの。
B: I can tell.
だろうね。
【場面で英語】I can tell. … 「すべてお見通し」と言いたい時
【Situation】オフィスで同僚とやり取りをするシチュ
【Key Phrase】
I can tell. すべてお見通しだよ。 |
Hey, did you eat the last slice of cake in the fridge? ねえ、冷蔵庫の最後のケーキの一切れ、食べた? What? No… why would I do that? えっ? まさか…なんで私がそんなことするの? Really? Because I saw some chocolate on your laptop keyboard. 本当に? だって君のノートパソコンのキーボードにチョコ付いてたよ。 Okay, fine! Maybe I did. It was calling my name! あー、もう!たぶん食べたかも。あれ、私を呼んでたのよ! I can tell. すべてお見通しだよ。 Ugh, I knew I should’ve wiped the evidence! うぅ、証拠はちゃんと拭いとくべきだった〜! |
追加の【場面で英語】
A: I swear we’re not planning a surprise party.
サプライズパーティなんて計画してないからね。
B: You’re lying. I can tell.
嘘だね。バレバレだよ。
A: This amusement park is boring.
この遊園地はつまらん。
B: No, you’re having fun. I can tell.
いや、君は楽しんでるよ。バレバレだよ。
補足:tell と say の使い方
tell:相手の様子から「分かる」「気付く」
say:「言う」「言葉を発する」
“I can tell” を自然に使いこなすための練習方法とコツ
“I can tell” を自然に使いこなすためには、ただ意味を覚えるだけでなく、感覚で使えるようになることがポイントです。
【意味の幅】を理解する
“I can tell” は状況によって意味が変わります。直訳ではなく、ニュアンスで覚えるのが大切です。
シチュエーション | 意味のニュアンス | 例文 |
相手の表情・様子から気づいたとき | 「見てわかる」 | You’re tired. I can tell. 疲れてるね、見てて分かるよ。 |
隠し事や嘘を見抜いたとき | 「すべてお見通し」 | You’re lying. I can tell. 嘘ついてるね、バレバレだよ。 |
何かを褒めるとき | 「頑張ったのが伝わる」 | I can tell you worked hard on this. 努力したのがよくわかるよ。 |
👉 コツ: 日本語で「だよね」「バレバレ」「伝わるよ」と言いたい場面に、I can tell を当てはめてみましょう
【音読&声出し練習】で口に慣れさせる
“I can tell” は会話でサッと出すのがカッコいい!
🔁 練習例(声に出して練習)
You’re nervous. I can tell.
緊張してるんでしょ。わかるよ。
I can tell you’re really into this.
これに夢中なのがわかるよ。
You didn’t sleep much, huh? I can tell.
あんまり寝てないでしょ?わかるよ。
👉 コツ: 感情を込めて話すのがポイント!表情もセットで練習すると効果アップ
【状況別ロールプレイ】で感覚をつかむ
相手役をイメージして、シチュエーション別に練習しましょう。
🪑 例:カフェにて
A: I’m so sleepy today…
今日はすごく眠いよ…
B: I can tell. You’re barely keeping your eyes open.
見ればわかるよ。目がほとんど開いてないじゃないか。
🏢 例:オフィスにて
A: I didn’t eat that cake!
私、あのケーキ食べてないよ!
B: Come on, I can tell. You’ve got frosting on your face.
またまた、わかるって。顔にクリームがついてるよ。
👉 コツ: 自分の生活の中に「I can tell」が使えそうな場面を探してみましょう
【映画やドラマ】でリアルな使い方を観察する
ネイティブは表情・トーンとセットで「I can tell」を使っています。
観察ポイント
- 言っているときの表情(ニヤリ、共感、鋭い目)
- 後に続くセリフ(理由を言うことが多い)
👉 コツ: 聞こえてきたら一時停止 → 自分でもマネして言ってみましょう
【英作トレーニング】で自分の言葉にする
以下の日本語を英語にして「I can tell」を使ってみましょう。
①彼、緊張してるのがわかる。
②あの2人、付き合ってるってバレバレ。
➂この作品、すごく手が込んでるね。努力したのが伝わるよ。
👉 答え
①I can tell he’s nervous.
②I can tell they’re dating.
➂This piece is really detailed. I can tell you put a lot of effort into it.
まとめ
“I can tell” は、「(見て・聞いて・感じて)〜だとわかる」「伝わってくる」といった感覚的な理解を表すネイティブ表現です。
“I can tell” をマスターすれば、共感・気づき・観察力を自然に表現できるようになります!
まずは「だよね」「バレバレ」「伝わってくる」と言いたい場面で、口に出して使ってみましょう。
I can tell を感覚で使えるようになれば、共感や気配りが自然に伝わる英語が話せるようになりますよ♪