英語学習を進める中で、「can be」を使った表現に出くわすことは多いでしょう。
しかし、「can be」がどういったニュアンスで使われ、具体的にどんな場面で活用されるのかが分かりにくいと感じる方も少なくありません。
この疑問を解決するために、本記事では「can be」の基本的な意味と、日常会話やビジネスシーンでよく使われる実用的なフレーズを紹介します♪
また、各フレーズのニュアンスについても詳しく解説し、日本語訳だけでは伝わりにくい微妙な意味合いを理解できるように工夫しています。
この記事を読むことで、「can be」を自然に使いこなせるようになることを目指しましょう。
- 1 「can be」の基本的な意味とは?
- 2 日常会話でよく使われる表現とそのシチュエーション
- 3 丁寧な表現や断りのニュアンスを含むビジネス例文
- 3.1 This process can be time-consuming, so we recommend planning accordingly.
- 3.2 It can be challenging to meet the deadline without additional resources.
- 3.3 The requested changes can be complex to implement in the current system.
- 3.4 It can be difficult to guarantee the outcome under the current circumstances.
- 3.5 The schedule can be adjusted, but it may affect other deliverables.
- 3.6 This proposal can be beneficial, but it requires careful consideration of potential risks.
- 3.7 Client feedback can be subjective, so we’ll focus on identifying actionable insights.
- 4 【場面で英語】「can be」を使ったネイティブのやり取り
- 5 まとめ
「can be」の基本的な意味とは?
「can be」の基本的な意味は、主に「〜であり得る」「〜になる可能性がある」「〜かもしれない」といったニュアンスを表すときに使われます。具体的には、以下のようなニュアンスで使われることが多いです。
可能性を示す
「can be」は、ある状態や特徴が現れる可能性がある場合に使われます。この場合、「〜かもしれない」「〜になる可能性がある」という意味になります。
柔らかい主張や評価
ある物事について評価や感想を述べる際に、断定を避けて「~なこともある」と柔らかく表現したい場合に使います。こうすることで、相手に押しつけがましくない印象を与えます。
状況やコンディションを表す
状況や条件によって変わり得る性質や特徴を説明する際に使われ、「時に~である」「~の可能性がある」という意味で使われることもあります。
推測や予測を含む表現
状況や事実に基づいて推測する場合にも「can be」が使われ、控えめな予測表現として「~かもしれない」と伝えたいときに便利です。
「can be」はこのように、可能性や状態を柔軟に表現するための表現です。断定を避けてニュアンスを和らげる効果があるため、日常会話でもビジネスでも幅広く使われています。
日常会話でよく使われる表現とそのシチュエーション
「can be」は日常会話で頻繁に使われ、ニュアンスを柔らかくしたり、控えめな表現にしたりするのに役立ちます。ここでは、よく使われる「can be」表現とそれぞれのシチュエーションについて詳しくご紹介します。
That can be tricky.
問題が複雑で、一筋縄では解決できないと感じるときのシチュ
A: I’m trying to understand this math problem, but it doesn’t make sense to me.
この数学の問題を理解しようとしているんだけど、意味が分からないんだ。
B: Yeah, that can be tricky.
うん、ちょっと難しいかもね。
ニュアンス:この表現を使うと、相手が難しいと思っていることに共感を示し、断定せずに「難しいことがある」と優しく返答できます。
It can be hard to find a good balance.
仕事やプライベート、生活全般でバランスを取るのが難しいときのシチュ
A: I’m struggling to balance my work and personal life.
仕事と私生活のバランスを取るのが難しいんだよね。
B: It can be hard to find a good balance.
良いバランスを見つけるのはかなり難しいよね。
ニュアンス:この表現で「必ずしもいつも難しいわけではないが、時には困難なことがある」という意味合いを示します。
This place can be noisy at times.
カフェやレストラン、オフィスなどで、たまに騒がしくなるときのシチュ
A: Is it usually quiet here?
ここはいつも静かですか?
B: It can be noisy at times, especially during lunch.
時々、特にランチの時間帯はうるさいことがあるよ。
ニュアンス:「常に騒がしいわけではないが、場合によってはうるさい」と控えめに伝えることができます。
He can be really thoughtful.
誰かの行動や性格について説明する際に使うシチュ
A: What’s your friend like?
あなたの友達ってどんな人?
B: He can be really thoughtful. He always remembers birthdays and important events.
彼はとても思いやりがある人だよ。 誕生日や重要なイベントはいつも覚えているのよ。
ニュアンス:「can be」を使うことで、「いつもそうであるとは限らないが、そのような一面もある」と、柔らかく相手の性格を伝えています。
Traveling alone can be refreshing.
新しい体験や、少し不安もある一人旅について話すときのシチュ
A: I’m thinking about taking a solo trip to clear my mind.
気分転換のために一人旅をしようと思っているんだ。
B: Traveling alone can be refreshing. You’ll have time to think and enjoy the experience at your own pace.
一人旅って気分がすっきりすることもあるよ。自分のペースで楽しめるし、考える時間も取れるからね。
ニュアンス:この表現を使うことで、「場合によってはリフレッシュになる」というポジティブな面を示しつつ、必ずしも全員に適しているとは言っていない柔らかい表現になります。
This can be really helpful.
役立つものや情報、アドバイスについて紹介するときのシチュ
A: Do you think this guide will help with my studies?
このガイドは勉強に役立つと思う?
B: Yes, this can be really helpful, especially when you’re stuck on certain topics.
うん、とても役立つことがあるよ。特に特定のトピックで行き詰まったときにはね。
ニュアンス:相手に対して「いつでも有効」という意味を持たせずに、「場合によっては役に立つこともある」と伝えられます。
「can be」を使うことで、相手に柔らかく、押しつけがましくない印象を与えることができるので、さまざまなシチュエーションで自然な会話ができるようになります。
丁寧な表現や断りのニュアンスを含むビジネス例文
ビジネスシーンで「can be」を使うと、丁寧にニュアンスを和らげたり、控えめに断りや説明を行う表現として役立ちます。以下に、丁寧な表現や断りのニュアンスを含む「can be」のビジネス例文とそのシチュエーションをご紹介します。
This process can be time-consuming, so we recommend planning accordingly.
新しいプロジェクトや手続きについて説明し、準備の必要性を伝えるときのシチュ
ニュアンス:プロセスの実行が必ず時間を要するとは断言せず、「かかる場合もある」として柔らかく助言しています。
It can be challenging to meet the deadline without additional resources.
リソースが不足している場合、締め切りに間に合わせるのが難しいことを説明するときのシチュ
ニュアンス:「challenging(難しい)」と表現することで、締め切り達成が困難であることを控えめに示し、断定を避けつつ相談する姿勢を伝えています。
The requested changes can be complex to implement in the current system.
クライアントや同僚が提案した変更が、既存のシステムでは難しい場合に使うときのシチュ
ニュアンス:直ちに対応が難しいことを示しつつ、「can be complex」とすることで慎重で丁寧な表現を用い、相手への配慮を表しています。
It can be difficult to guarantee the outcome under the current circumstances.
プロジェクトの成功や予測が困難な状況で、成果を保証するのが難しいと伝えたい場合のシチュ
ニュアンス:「guarantee(保証する)」を避け、「difficult」とすることで相手に対して可能性を残しながらも、状況の難しさを示しています。
The schedule can be adjusted, but it may affect other deliverables.
スケジュール変更が可能であるものの、他の納品物に影響を与える可能性があると伝えるときのシチュ
ニュアンス:「can be adjusted」として変更の柔軟性を示しつつ、「but it may affect」によって控えめにデメリットを伝えています。
This proposal can be beneficial, but it requires careful consideration of potential risks.
提案のメリットを評価する際、リスクも含めた慎重な判断が必要なときのシチュ
ニュアンス:「can be beneficial(有益である可能性がある)」とすることで断言を避け、リスクの検討を促しつつ提案の前向きな側面も伝えています。
Client feedback can be subjective, so we’ll focus on identifying actionable insights.
顧客からのフィードバックを分析する際、客観的なアクションに焦点を当てたいときのシチュ
ニュアンス:「can be subjective」として、フィードバックが常に主観的であるとは限らないことを示しつつ、分析への前向きなアプローチを強調しています。
これらの表現を使うことで、ビジネスシーンにおいて丁寧かつ控えめに断りや調整を提案し、相手に誠実で配慮のある印象を与えることができます。
【場面で英語】「can be」を使ったネイティブのやり取り
英語の日常会話やビジネスシーンで頻繁に登場する「can be」。この表現は、物事や状況について柔らかく、控えめに伝える際に使われ、ネイティブスピーカーにとっては自然な表現方法の一つです。しかし、学習者にとってはその微妙なニュアンスや使い方が少しわかりにくいかもしれません。この記事では、「can be」が実際に使われるシチュエーションを通して、ネイティブスピーカーがどのように「can be」を活用しているかを学びましょう。リアルなやり取りを通じて、「can be」の自然な使い方と、場面に応じたフレーズを身につけることができます。
☆語学学習は「忘れて」から「学んで」を繰り返し、記憶することが重要です。
can be
【場面で英語】can be … … 「時には…なこともある」と言いたい時
【Situation】今だ仕事でのミスを引きずっているシチュ
【Key Phrase】
I like having responsibility, but it can be tough. 責任を持つことは好きだけど、時には大変なこともあるよね。 |
Still upset about the client thing? まだお客さんのことについて悩んでるの? Yeah. ああ。 You wanted more responsibility. より多くの責任を望んでいたんだね。 I like having responsibility, but it can be tough. 責任を持つことは好きだけど、時には大変なこともあるよね。 Well, yeah. Challenges are challenging. そうですね。やりがいはあるよね。 Right. そうだね。 Life is all about ups and downs. Without the downs, there are no ups. 人生は山あり谷あり。苦あれば、楽あり。 Good point! いいね、それ! You have no time to be down. Time to go up! 落ち込んでる場合じゃないよ。上を向いていこう! |
追加の【場面で英語】
A: This app is hard to use.
このアプリ凄い使いづらいね。
B: It can be really confusing.
本当に分かりにくいよね。
A: So, how’s the training going?
で、れんしゅうはどんな感じ?
B: It’s hard / tough, but it can be fun.
きついけど楽しい面もあるよ。
can’t be
【場面で英語】can’t be … … 「…のはずがない」と言いたい時
【Situation】友人とお洒落な街にあるカフェを訪れたシチュ
【Key Phrase】
This can’t be our order. 注文したものじゃないよね。 |
Here you go! はい、どうぞ! What’s this? There must be some mistake. 何これ?何かの間違いじゃない? What do you mean? どういう意味? This can’t be our order. 注文したものじゃないよね。 Here’s the receipt. Two large lattes. これレシート。ラテの大、2つだよ。 No way. These are like tiny espressos. まさか、これらは小さなエスプレッソみたいだよ。 These trendy places have small sizes. 流行りなところでは小サイズなんだよ。 Let’s go back to our usual cafe. 私たちの普通のカフェに戻りましょう。 |
追加の【場面で英語】
A: I broke up with my girlfriend.
彼女と別れたんだ。
B: You can’t be serious!
嘘でしょ。
A: The sign says the next train will arrive in three hours.
次の電車は3時間後だって。
B: That can’t be right. Let’s ask.
そんなの正しいわけがない。聞いてみよう。
まとめ
「can be」を自然に使うためのポイントは、
- 柔らかい断定:断言せず、「~の可能性がある」として控えめに伝える
- 場面ごとの使い分け:日常会話では共感やアドバイスに、ビジネスでは丁寧な説明や断りに
- 適切な語彙と組み合わせる:「challenging」「beneficial」など、状況に合う形容詞を使う
- ネイティブの用例を観察:映画やポッドキャストで実際の使い方を学ぶ
- 例文を暗記・実践:「It can be difficult to decide.」など、覚えて自分でも使ってみる
以上を意識して使うと、より自然な「can be」表現が身につきます。