グローバル化の波に押され、企業や官公庁、学校までもが「グローバルな人材を育てる」と抽象的な言葉でグローバル宣言をしているところが増えています。
しかし、実際にグローバルな人材を育てているのでしょうか?
もちろん、実際にグローバルな人材を育てようと皆それぞれ外国語レッスンなどを取り入れたりして対応していますが、果たして効果はあるのでしょうか。
あいにく私は語学学校で働いていて、語学学習を生業としているので、計画を立ててしっかりとビジョンをもってレッスンを受けている方はTOEICなり英検なりで結果を出し、その上、実務でも使えるようになったというお声を大多数の人たちから頂いています。
しかし、一方では無計画でビジョンをもたない方は効果を実感できず、
「英語ができない」から「英語嫌い」
になってしまうという負のスパイラルに陥ってしまうということに気付きました。この現象は何も社会人だけではありません。学生時代から起こっていた可能性があるんです。
英語という教科
語学学校での語学教育を行っている経験から、必ずといっていいほど聞かされる要望は、
「英語ができないので、効率良く英語を勉強したい」
という言葉を企業や官公庁に勤めている方から、小・中学生の親や生徒本人まで口にします。
そもそも英語とはどのような教科なのか?
英語は他の教科と違って、単語や文法など覚えなければならないことが、たくさんあり、スピード感をもって憶えて行くしかありません。
また、社会や理科などは一度テストした範囲はその後のテストで出てくることはありませんが、英語の場合、一度学習したことはその後のテストにも必ず出てきます。
つまり、英語とは学習した知識を積み重ねていく教科だということの理解がなければ、英語の上達は望めないことをキモに銘じるべきなのです。
「英語ができない」という思い込みが「英語嫌い」へ
「英語ができない」という思い込みは学校でテストの点数が取れないから英語嫌いになっているのです。
部活などで多忙を極めていた人などは1週間ほど前からしかテスト勉強はしませんでしたか?
だから、五教科のうちのどれか一教科は捨て教科としませんでしたか?
それが英語であったという確率は非常に高いですよね。
なぜそうなるかというと、英語のテスト勉強は一番時間がかかると信じて疑わなかったからです。実は、私がそうでした(笑)
積み重ね学習の英語を積み重ねて学習していなかったから、そう思ってしまったのは必然ですよね。
当然、テストの結果では点数が取れなかったため、「英語ができない」と思い込み、英語嫌いへとなってしまうのです。
であれば、英語嫌いになった原因部分から改善していけばいいのではないでしょうか。
「英語嫌い」になった原因追究
中学生は嫌いなことや苦手なことから逃げる傾向にあります。私もそうでした(笑)
逃げれば当然、積み重ねが重要な教科である英語は得意でなくなります。
なので、一度学習したところは必ず出てくるという英語の特性を活かして、効率良くかつ効果的に積み重ねて英語を学習していきませんか。
とはいってもどのように、またどこから勉強していいか分からないという人も多いでしょう。では、どこで躓いたのか、もしくは英語ができなくなったのかを辿っていくと、その原因がどこにあるのかを確認できます。
そう、本格的に英語学習が始まった中学一年に原因があります。その原因とは一般動詞とbe動詞の理解ができていないとテストで良い点数が取れないどころか、苦手意識が高まり、「英語嫌い」へとなっていってしまうのです。
「一般動詞」と「be動詞」の違い
「一般動詞」はその名の通り、動きを表します。例えば、「行く」、「歌う」、「食べる」など。
I go to school.
私は学校へ行く。 |
You check a car.
あなたは車を点検する。 |
They play tennis.
彼ら/彼女らはテニスをする。 |
「be動詞」は一般動詞とは逆に動きを表さない「です」を多用します。
I am a student.
私は生徒です。 |
You are an automotive mechanic.
あなたは自動車修理工です。 |
They are tennis players.
彼ら/彼女らはテニスプレイヤーです。 |
覚え方としては、
動きを表す一般動詞
動きを表さないbe動詞
と覚えれば、憶えやすいですよね。
まとめ
「一般動詞」と「be動詞」を例に出しましたが、これは私の躓いた原因です。
「名詞」や「冠詞」などで躓いた方もいるでしょう。
「英語嫌い」になった原因究明をすることで、英語に対する曖昧さを払拭し、理解力を向上させることで「英語ができない」という思いを捨てることがとても重要です。
・あなたは一生懸命働いている。
・あなたは一生懸命勉強している。
・あなたは勤勉なビジネスマンです。
・あなたは勤勉な生徒です。
上記の「一般動詞」と「be動詞」を英訳してみて下さい。ちなみに「一生懸命」は”hard”、「勤勉な」は”hard-working”を使ってみて下さい。
“Practice makes perfect”
「習うより慣れろ」または「継続は力なり」
です。練習を重ねることでより完璧になる、と言うことです。
答えはコチラ↓↓↓
・You work hard.
・You study hard.
・You are a hard-working business man.
・You are a hard-working student.
これであなたの英語への苦手意識を少しでも和らげることができたら幸いです。