仕事や勉強で、やる気が出なくて悩んでいませんか?
そんな時は、”PEP TALK” 「ペップトーク」を使ってみましょう。
ペップトークとは、相手にポジティブな言葉をかけることによって、やる気やモチベーションを高めるコミュニケーションスキルです。
ペップトークは、スポーツ選手やビジネスパーソンなど、さまざまな場面で活用されています。
その効果は、科学的にも証明されており、やる気やモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させることが期待できます。
本記事では、ペップトークの意味や効果、具体的な例などについて解説します。
やる気を高めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【PEP TALK】ペップトークの意味と4つの構成要素
ペップトークとは、自分自身や他者に対するモチベーションアップや、激励のために使われる短いメッセージのことです。
つまり、やる気スイッチをONにするフレーズのことです。
そして、そのペップトークの効果は、科学的にも証明されており、やる気やモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させることが期待できます。
では、ペップトークはどのようにして効果を発揮するのでしょうか?
ペップトークは、大きく分けて4つのステップで構成されています。
1. 受容:相手を受け入れる
まずは、相手が今置かれている状況や気持ちを受け入れることが大切です。相手を否定したり、批判したりせずに、共感の気持ちを伝えましょう。
2. 承認:相手の良いところを認める
次に、相手の良いところや努力を認めましょう。自分の強みや可能性に気づかせてあげることで、自信やモチベーションを高めることができます。
3. 行動:具体的な行動を促す
具体的な行動を促す言葉をかけましょう。相手が今何をするべきなのか、明確な目標やゴールを示してあげることで、やる気や行動力が高まります。
4. 激励:背中を押す
最後は、相手を激励して、背中を押しましょう。相手の頑張りを称賛したり、応援したりすることで、やる気や自信をさらに高めることができます。
【PEP TALK】ペップトークの効果的な実践法
ペップトークを効果的に行うためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 相手に伝わりやすい言葉を使う
- 相手に寄り添った言葉を使う
- 相手を信じる気持ちでかける
ペップトークは、相手を思いやる気持ちがあれば、誰でも簡単に行うことができます。ぜひ、日々の生活の中で、ペップトークを活用してみてください。
ペップトークの実践例
ペップトークの具体的な例を相手別に挙げてみました♪
学生へのペップトーク
- 「あなたは才能がある。もっと自信を持って!」
- 「勉強は大変だけど、乗り越えればきっと報われるよ。」
- 「友達や家族がいつも応援しているよ。」
スポーツ選手へのペップトーク
- 「君ならできる。君の努力はみんなが見ているよ。」
- 「失敗しても大丈夫。そこから学んで、次に活かすんだ!」
- 「君の笑顔がチームを明るくしてくれる。これからもよろしく!」
ビジネスパーソンへのペップトーク
- 「よく頑張っているね。もう少しで目標達成だよ。」
- 「君のスキルと経験は、必ず役に立つはずだよ。」
- 「あなたの笑顔は、みんなを元気にしてくれる。これからもよろしくね。」
このように、ペップトークは、相手が置かれている状況や気持ちを理解した上で、具体的な言葉で励ますことが大切です。
また、ペップトークの目的は、単にやる気を上げるだけでなく、自信やモチベーションを高めることも重要です。
そのため、相手が自分の強みや可能性に気づけるような言葉をかけることも効果的です。
さらに、ペップトークは、相手を信じて、心から応援する気持ちが伝わることが大切です。
そのため、相手を否定したり、批判したりするような言葉は避けましょう。
大谷選手も活用した【PEP TALK】ペップトークの凄い効果
実は、大谷翔平選手もWBCでペップトーク術を活用していました。
それは、WBC決勝戦の前に日本代表チームメンバーに言った、
というフレーズがとても話題になりましたが、これは典型的なペップトーク術です。
このフレーズは自分たちを鼓舞し、モチベーションを上げ、見事WBCを制し、優勝しました。
昨今、巷ではこのフレーズを参考にし、強豪校と対戦するチームが時折使っているそうです(笑)
【PEP TALK】ペップトークは実は簡単!
冒頭でペップトークは、
①受容:相手を受け入れる
↓ ②承認:相手の良いところを認める ↓ ⓷行動:具体的な行動を促す ↓ ④激励:背中を押す |
の4つの組み立て構成があると説明しましたが、なんか難しそうと思ったあなた!そんなことはありません!
もっとも簡単にペップトークを取り入れるコツはネガティブな言葉を使わず、
です。これなら簡単ではありませんか?
以下のポイントを意識しながら、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えていきましょう。
- 否定的な言葉を肯定的な言葉に変える:「できない」を「できる」に
- マイナスイメージの表現をプラスイメージの表現に変える:「失敗」を「経験」に
- 具体的な言葉を使う:「頑張れ」などの抽象的なものではなく、「もう少しでゴールだよ」と具体的な目標を示す
- 相手を信じる気持ちを伝える:「君ならできる」と相手を信じる気持ちを伝える
以下に、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えた例を5つ挙げます。
ネガティブな言葉 | ポジティブな言葉 |
~しない | ~する |
失敗 | 経験 |
難しい | 挑戦 |
ダメ | 良い |
嫌い | 好き |
例えば、仕事で失敗した同僚や部下に、「失敗したね」と伝えるのではなく、「失敗したけど、そこから学んで、次に活かせばいいよ」と伝えることで、相手を励まし、モチベーションを高めることができます。
また、勉強が嫌いな生徒に、「勉強が嫌いなんだね」と伝えるのではなく、「勉強は大変だけど、乗り越えればきっと報われるよ」と伝えることで、相手に勉強の価値を理解してもらい、モチベーションを高めることができます。
このように、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えることで、相手に前向きな気持ちを持ってもらうことができます。
ー脳はネガティブ、またはポジティブを区別できない?!
実は人間の脳は構造上、言葉のネガティブとポジティブを厳密には区別できないそうです。
もし忘れ物の多い子供や生徒に声をかけるとき、「忘れ物をしない!」のような「~しない」ではなく、「持ち物を確認しようね」とポジティブ「~する」に言い換えてみることがとても大切です。
「忘れ物をしない!」というと、忘れ物をしたという事実や言葉だけが強く記憶に刻まれてしまい、結果的にまた忘れ物をしてしまうことになってしまいます。それを「持ち物を確認しようね」とポジティブな言い回しに変換するだけで、子供や生徒の態度が変わってくるはずでしょう。
とはいえ、子供や生徒は忘れものをしてしまうこともしばしば…。ついネガティブな言葉を使ってしまうこともあるかもしれません。それでも、大丈夫です。取り消しの効かないネガティブな言葉、「~しない!」使ってしまったとしても、そのあとに「だから~しようね」とポジティブな言葉でフォローすればOKです♪
人間の脳は構造上、あとで言われた言葉のほうが印象に残るようになっているそうです。話すときは常に意識して、ポジティブな言葉に変換していくと、ペップトークの達人への道は決して遠くはないでしょう。
【PEP TALK】ペップトークを使った【場面で英語】
使えるペップトークを【場面で英語】で紹介します。
【場面で英語】 【PEP TALK】ペップトークを使ったやり取り
【Situation】友人が次の就職面接について落ち込んでいるシチュ。
【Key Phrase】
The important thing is to learn from them and move on. 大切なのは、そこから学び、先に進むことです。 |
Hey, I heard you have a big job interview coming up. Are you feeling nervous? やあ、もうすぐ大きな就職面接があるって聞いたけど、緊張している? Yeah, I’m really nervous. I’ve been preparing for weeks, but I’m still not sure if I’m ready. うん、すごく緊張してる。何週間も準備してきたけど、まだ準備ができてるかどうか自信がないんだ。 I know it’s tough, but you’ve got this. You’ve been working hard, and you’re going to do great. 大変なのはわかってるけど、あなたはできる。一生懸命取り組んできたし、きっとうまくいくよ。 I don’t know. I’m afraid I’m going to mess up. 分からない。やらかしてしまわないかと心配してるんだ。 Everyone makes mistakes. The important thing is to learn from them and move on. Just focus on your strengths and what you know you can do. 誰でも間違いはする。大切なのは、そこから学び、先に進むことだよ。自分の強みと自分にできることを分かっていることに集中しなとね。 Thanks for the pep talk. I feel a little better now. 励ましの言葉をありがとう。少し気分が良くなったよ。 You’re welcome. *I’m always here to support you. どういたしまして。いつでも応援しているよ。 I’m going to go home and practice some more. I’m going to show them what I’m made of. 帰ったらもっと練習しよう。彼らに見せてやる。 *That’s the spirit! I know you’ll do great. その意気だよ!きっとうまくいくよ。 |
*I’m always here to support you.:いつでも応援しているよ。
このフレーズは良く使われます。応援したい人に使うと効果覿面です。
*That’s the spirit!:その意気だよ!
これも応援フレーズとしてよく使われます。
まとめ
ペップトークはやる気やモチベーションを高める、効果的なコミュニケーションスキルです。
ぜひ、日々の生活の中で、ペップトークを活用して、自分や周りの人のやる気スイッチをON!にしてみてください。