物事を比較することは言語において重要な部分であり、英語では異なる比較レベルを表現するための様々な手段があります。
英語を使う場面で、適切な比較表現を使い分けることは、上達するために必要不可欠です。
例えば、ある商品の特徴を強調するためには「最上級」を使い、複数のものを比べるときには「比較級」を使います。
また、同じグループの中での比較には「同級比較」を使います。
しかし、これらの表現を正しく使い分けることは、英語中級者にとっても難しいものです。
そこで、今回は「最上級 vs 比較級 vs 同級比較」の違いと、使い分けのコツについて、徹底解説します。
このトピックでは、あなたも英文法における最上級、比較級、同級比較の3つのタイプを自在に操れるようになりましょう!
最上級表現
最上級は中学生で勉強したことのある表現です。
ちなみに「the + 名詞」の場合、名詞の前に “the” が付くと、一つしかないという意味合いになるため、“the”という冠詞が付きます。
復習の意味も込めて「場面」をイメージしたダイアログ(dialogue)で楽しみながら学んでいきましょう。
【場面で英語】
学校にてサッカーのトレーナーAとサッカーチーム顧問Bの会話シチュエーションです。
Scene at school 学校での場面
He is the most talented on my team. 彼が私のチームで最も才能があります。 |
Thanks for giving us a succor training session today. 今日はサッカーのトレーニング教室をありがとうございます。 It’s my pleasure. Your team has some strong players. Number 10 really impressed me. どう致しまして。あなたのチームには何人か強い選手がいますね。10番は本当に感心しました。 He is the most talented on my team. 彼が私のチームで最も才能があるんです。 So, will you make him captain next season? それで、来期に彼をキャプテンにしますか? Definitely. He’s a born leader. 確かにそうですね。 彼は生まれながらのリーダーです。 |
Key Sentences 重要構文
【場面で英語】
レストランにて久しぶりに会ったAとBの会話シチュエーションです。
Scene in a restaurant レストランでの場面
This is the best Italian restaurant in town. ここは街で最高のイタリアンレストランです。 |
Hi, Meg. Long time no see. And … Happy birthday! ハイ、メグ。久しぶり。そして、誕生日おめでとう! Oh, you remembered my birthday. And thanks for inviting me this restaurant. え、私の誕生日を憶えていたのね。そして、このお店に誘ってくれてありがとう。 Of course. I also remembered you love Italian food. もちろん。 また、あなたがイタリア料理を好きだということも憶えていたよ。 That’s right. It’s my favorite food. その通り。私のお気に入りです。 Well, this is the best Italian restaurant in town. まあ、ここは街で最高のイタリアンレストランだからね。 |
Key Sentences 重要構文
最上級は、あるグループの中で「最も」や「最高の」として何かを表現するために使われます。
形容詞の末尾に “-est” を付けたり、形容詞の前に “most” などを使うことで形成されます。
例えば:
などです。
比較級表現
比較級も中学生で勉強したことのある表現です。
原級 | 比較級 | 最上級 |
small | smaller | the smallest |
big | bigger | the biggest |
good | better | the best |
bad | worse | the worst |
上記表を見た憶えはありませんか?
これら比較級を復習の意味も込めて「場面」をイメージしたダイアログ(dialogue)で楽しみながら学んでいきましょう。
【場面で英語】
試合会場にて試合に負けたBと彼のコーチBとの会話シチュエーションです。
Scene at the stadium 試合会場での場面
He is much faster than me. 彼は私よりずっと早いよ。 |
You could have won that match. あなたはその試合に勝てたかもしれないな。 No way. He is much faster than me. いや、無理だよ。彼は私よりずっと速いよ。 I know that, but you are far more skillful. 知ってるよ、だけどあなたははるかに熟練してるだろ。 Well, it just wasn’t my day. まあ、今日は私の日じゃなかったってことだよ。 Right. Although a bit more practice would help too! そうだね。 もう少し練習することが助けになるよ! |
Key Sentences 重要構文
【場面で英語】
新居にてAとBの会話シチュエーションです。
Scene in the new house 新居での場面
Your house is much larger than mine. あなたの家は私の家よりずっと大きいです。 |
Welcome to my new house. 私の新居へようこそ。 Thanks for inviting me. お誘いありがとう。 Let me give you a quick tour. 簡単に家を案内するね。 Your house is much larger than mine. It’s a gorgeous! あなたの家は私の家よりずっと大きいです。豪華ですね! Thanks a lot. Now, how about a glass of champagne? ありがとう。さあ、シャンパンでもいかが? |
Key Sentences 重要構文
比較級は、2つのものを比較し、一方が「より」または「より少ない」ということを示すために使われます。形容詞の末尾に “-er” を付けたり、形容詞の前に “more” を使うことで形成されます。
例えば:
などです。
同級比較表現
同級比較も中学生で勉強したことのある表現です。
“as ~ as” で表現される構文ですね。
「場面」をイメージしたダイアログ(dialogue)で楽しみながら学んでいきましょう。
【場面で英語】
学校にてAとBの英語についての会話シチュエーションです。
Scene at school 学校での場面
You speaks as naturally as a native speaker. あなたはネイティブスピーカーのように自然に話します。 |
Hey Meg, how’s it going? やあ、メグ、調子はどう? It’s going great, thanks for asking. How about you? おかげさまでとってもいいわ。あなたはどう? I’m doing pretty well. I just wanted to say, your English is amazing. You speaks as naturally as a native speaker. 私はかなり良い感じだよ。ちょっと言いたかったんだけど、あなたの英語はすごいですね。ネイティブスピーカーと同じように自然に話しますね! Thank you so much! That means a lot to me. I’ve been working really hard to improve my language skills, so it’s nice to hear that it’s paying off. ありがとう!それはとても嬉しいわ。言語力を向上させるために一生懸命努力してきたので、それが実を結んでいると聞けて嬉しい。 It’s the fruit of your effort. 努力の賜物だね。 |
Key Sentences 重要構文
【場面で英語】
オフィスにて新人さんについて話すAとBのシチュエーションです。
Scene in the office オフィスでの場面
He is not as young as he looks. 彼は見かけほど若くはない。 |
How old do you think the newcomer who came today is? 今日来た新人はいくつだと思う? I don’t know I guess around 35. 分からないけど、35歳くらいでしょ。 You are not ever close. He is not as young as he looks. 全然近くないね。彼は見かけほど若くはないんだよ。 So, how old is he? じゃ、彼はいくつなの? OK, I’ll tell you, but keep it to yourself. OK、教えましょう。だけどあなただけ留めておいてね。 |
Key Sentences 重要構文
同級比較は、その名の通り2つのものを同じとして比較するために使われます。
形容詞または副詞の前に “as…as” という表現を使います。
例えば:
また、英語では不規則な形容詞や副詞(例えば “good”、 “well”、 “bad”、 “far” など)は、通常の “-er/-est” や “more/most” のパターンに従わない独自の比較級と最上級を持っています。
まとめ
最上級は何かを「最も」または「最良」として説明するために使用され、比較級は 2 つのものを比較して一方が他方よりも「多い」または「少ない」ことを示すために使用され、同級比較は 2 つを比較するために使用されます。この三種類の比較をマスターすることで、英語においてより明確かつ正確に自分を表現できるようになりますよ。