英語で「わからない」を伝えたいとき、どのように表現していますか?
「I don’t know」や「I don’t understand」はよく使われますが、状況によってはもっと適切な表現があることをご存知ですか?
その一つが「Don’t get …」です。
「Don’t get …」は、「理解できない」「意味がわからない」という意味合いを持ちますが、使い方によってニュアンスが微妙に異なります。
このトピックでは、「Don’t get …」の使い分けについて詳しく解説します。
「Don’t get …」の基本的な意味と使い分け
「Don’t get …」は、様々な意味を持つ英語表現です。主な意味と構造、そしてそれぞれのニュアンスや使い方を詳しく説明します。
理解できない場面
意味:何が言われているのか、何が起こっているのか、などが理解できない
構造:主語 + don’t get + 名詞/代名詞/文
ニュアンス:
・単に理解できないだけでなく、困惑している、戸惑っているニュアンスも含まれる
・相手に説明を求めるような意味合いになることもある
気に入らない、納得できない場面
意味:何かに対して、納得できない、気に入らない、共感できない
構造:主語 + don’t get + 名詞/代名詞/文
ニュアンス:
・単に理解できないだけでなく、批判的なニュアンスも含まれる
・相手の意見や行動に同意できないという気持ちを表す
手に入らない場面
意味:何かが欲しいのに、手に入らない、入手できない
構造:主語 + don’t get + 名詞/代名詞/文
ニュアンス:
・欲求不満や、諦めのニュアンスが含まれる
・何かが不足している、恵まれていないという気持ちを表す
その他の場面
上記以外にも、「Don’t get …」は様々な意味を持つ場合があります。
「Don’t understand」との違い
「Don’t understand」と「Don’t get …」の違いは、「Don’t understand」は、よりフォーマルであり、より一般的な表現であって、あまり親しくない相手や正式な場面でも適しています。一方、「Don’t get …」はよりカジュアルな表現で、日常会話でよく使われ、親しい間柄や軽いトーンでの会話に適しています。
また、「Don’t understand」は、ただ単に意味が分からない、理解できない時のフレーズです。
- 意味:理解できない、意味がわからない
- ニュアンス:単に理解できない
高頻度フレーズ「Don’t get …」
よく使われるフレーズを「Don’t get …」を使ったシチュエーションを用意しました。
コミュニケーション力が上がる設定となってますので、「Don’t get …」の練習に最適です。
【場面で英語】Don’t get …, but … … 相手の動揺を見越して「…しないでほしいんだけど」と言いたい時 相手の動揺を見越して、できるだけ不快にさせずに悪いニュースを伝えたいときの前置きに使う表現
【Situation】大変なことしてしまった自分、そこへ母が帰ってきたシチュ。
【Key Phrase】
Okay. Don’t get upset, but I broke your favorite mug. OK、怒らないでほしいんだけど、お気に入りのマグカップを割っちゃったんだ。 |
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Hey, mom! You look amazing! How was work? やあ、母さん!素敵だね!仕事はどうだった? Fine. 良かったわよ。 Can I get you anything? 何かお持ちしましょうか? No, thanks. 結構よ。 How about a backrub? 背中をマッサージしようか? Wait. Why are you being so nice? 待って。なんでそんなに優しいの? Okay. Don’t get upset, but I broke your favorite mug. OK、怒らないでほしいんだけど、お気に入りのマグカップを割っちゃったんだ。
What? The one with the giraffe on it? え?キリンがあるやつ? Sorry. ごめん。 |
追加の【場面で英語】
A: What’s going on?
どうしたの?
B: Don’t get angry, but I lost my keys again.
起こらないでほしいんだけど、またカギ失くしちゃったんだ。
A: Where’s the pizza?
ピザはどこ?
B: Don’t get mad, but I ate it all.
怒らないでほしいんだけど、全部食べちゃったんだ。
【場面で英語】Don’t get me wrong. … 「誤解しないで。」と言いたい時
【Situation】友人に最近の出来事について話しているシチュ。
【Key Phrase】
Don’t get me wrong. 誤解しないで下さい。 |
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Liz and I are fighting. リズと喧嘩してるの。 Why? なんで? She says I always interrupt people when they’re talking! 彼女は、私がいつも人の話を遮ると言うのよ。 Well, actually … うん、実際は… What? You agree with her? 何?彼女に同意するの? Don’t get me wrong. I love talking with you! Just …, maybe sometimes you … 誤解しないでね。あなたと話すのはとても楽しいよ!ただ…時々…ね…
Interrupt people? I do not. 遮ると?しませんよ。 You just interrupted me. 今、遮ったよ。 Oops. おっと。 |
追加の【場面で英語】
A: Hey, I have something I wanted to tell you.
ねえ、あなたに伝えたかったことがあるの。
B: Sure, what’s up?
もちろん、何?
A: Don’t get me wrong. I love your honesty, but sometimes, it hurts.
誤解しないで。あなたの正直さは好きだけど、時々、それが私を傷つけるの。
A: What do you mean it’s too sweet?
甘すぎるってどういうこと?
B: Don’t get me wrong. It’s delicious but a little sweet for me.
誤解しないでね。おいしいけど、僕には少し甘いんだ。
補足:don’t と never の違い
まとめ
「Don’t get …」のバリエーションを正しく理解し、使い分けることで状況に応じた適切な表現を選択することが可能になり、コミュニケーションを円滑にすることができるようになりますよ。