英語の勉強をしたくてもなかなか時間が作れず、勉強ができない社会人へ
時間がない多忙な社会人が英語学習するためにはどういった手順で始めるにはどうしたら良いのでしょうか?
グローバル化やダイバーシティなどと国際化が進む社会では、英語力向上が必要不可欠です。
そのため、時間がないからこそ、効率的かつ効果的に英語学習をする必要があります。
本記事では、ビジネスでも利用されているSMARTを利用した「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」というような明確なゴール設定をもとに「効率的かつ効果的に英語学習を行う手順」を解説していきます。
時間がない社会人へ 英語学習のための心得と手順
多忙な社会人のための英語学習法を紹介する前に、その勉強を始めるための3つのコツを簡単に解説します。
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「英語力を上げたい」などの曖昧な希望では、モチベーションが保てないので、ビジネスでも利用されているSMARTを利用して、
というような明確なゴールを設定する。そして、生活をしていれば必ず隙間時間があるはずなので、その時間を確保し、英語学習を継続しながら習慣化していくと英語力は確実に上がっていきます。
ぜひ、社会人が英語学習をするためのこれら3つのコツを念頭に置きながら、英語学習法を始めていきましょう。
「まず英語学習は何から始めたらいいのだろう?」
と疑問をもった人の英語学習はきっとうまくいくはずです。なぜなら、とても良いところに気付いているからです。なぜなら、英語力を上げるためには、学習の手順によって効率や記憶力への定着率が変わってしまうからです。手順を間違えてしまうと「英語学習をしているけど、なかなかうまく上達しない」や、「TOEICの点数が上がったにも関わらず、うまく話せない」などということになりかねないからです。
どうせ英語学習を始めるなら、効率的かつ効果的に英語学習を始めたいですよね。
そこで、英語学習の手順をSMARTを使った、
「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」
のゴール設定を例に始めてみましょう。
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まずはこの手順でTOEIC650点を目指しましょう。
1. 語彙力UP|英単語を覚える
“Learn English words.”
「英単語を覚える。」
まず英語は英単語を覚えないと何も始まりません。
英語力を上げるためには、最初から語彙(英単語)を知っていれば、英会話の中や英文読解において知らない英単語が出てくると、これはどういう意味だろうと前後の文脈から推測しなければならず、脳がフル回転をします。そうすると、脳が無駄な労力を使うことになります。
なので、自然と口から英単語が出てくるなど、
「語彙力増加=脳を疲弊させない」
ということが、英語学習をする人にとって良薬であり、英語力を上げるための近道であると理解できますよね。
2. インプットしたらアウトプットする
“Input English and output it.”
「英語をインプットしたらアウトプットする。」
英語学習の手順で最も重要なのが、英語をインプット(input)したらアウトプット(output)することです。
言語の4技能、“Reading”「読む」、”Listening”「聞く」、”Speaking”「話す」と”Writing”「書く」は英語力を上げるためには、この4技能を習得する必要があります。その近道になるのが、
インプット(input)= “Reading”「読む」、または “Listening”「聞く」したら、
↓ アウトプット(output)= “Speaking”「話す」、または “Writing”「書く」する |
その方法は至ってシンプル。英語を読んだら、または聞いたら、声に出す(話す)、または書き出すこと。これだけです。英語を勉強するときは必ずインプットしたらアウトプットをしてください。
これをしないとあなたの英語力はUPしません。
3. リスニング力UP|音読する
“Read aloud English.”
「英語を音読する。」
リスニングが苦手という日本人はかなり多くいます。なぜなら、英語には一部が省略や短縮されたり、隣り合う単語が繋がって発音されたり、全く違った音声変化というのがあり、それに対処しきれていないからです。その音声変化の場合、そもそも英単語通りの発音がされていないので、この音声変化を理解していないと、予期しない音が聞こえた時にまた自分の脳を推測という労力を使うことになり、同時に次に聞こえる音も聞き逃してはならないので、自分へのプレッシャーとなり、リスニングどころではなくなってしまい、結局分からなくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
音声変化とは、例えばこんな感じです↓↓↓↓
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しかし、安心してください。この音声変化を覚えることで、なぜ聞こえないのかを理解し、自分で音読することで、ストレスなくリスニング力を高めることができます。
それと、日本人が発音しにくいLとRについて苦手意識があるのは、日本語にはLとRの発音が残念ながらないのです。それでも前後の文脈から判断することで、LとRを混同することはまずありませんし、発音のやり方を理解して音読することにより、いずれ聞き分けられるようになります。
4. 文法力UP|文法を使えるようにする
“Be able to use essential English grammar.”
「必須の英語文法を使えるようにする。」
ゴールを「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語の勉強をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」に設定したならば、社会人が効率的かつ効果的に英語学習するには英文法は必須なのです。第二言語習得研究では常識と言われています。
5. 読解力UP|自分の英語力を確認する
“Check your English ability.”
「自分の英語力を確認する。」
リーディングは自分の英語力を確認するためにも重要なパートです。なぜなら、語彙力や英文法の習得がないと読解力に結び付けることができないからです。
特に英語については、
「分かるから楽しい。だからもっと勉強したい」
という好循環が継続につながります。そして、英語学習するなら、自分の現在の英語力を確認することが大切で、特に語彙力やフレーズ力の強化(増加)と英文法の習得を基本にほんの少しだけ上のレベルを目指し続けるのが英語力上げるための近道であり、最も効率的かつ効果的な学習法です。
社会人の英語学習法は正しい手順でゴールを目指せ!
英語学習の始め方、または手順など言い方はそれぞれありますが、この順番を間違えると、いつまでも遠回りの英語学習になってしまいます。せっかくSMARTを使って、
「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」
をゴール設定したのですから、効率的かつ効果的に英語学習法の手順を踏んでいきましょう。
1. 語彙力UP|英単語を覚える
ということが、英語学習をする人にとって良薬であり、英語力を上げるための近道であると前述しましたが、最初から語彙(英単語)を知っていたり、自然と口から英単語が出てきたりしていると分からないことから脳を無駄な英会話や英文読解において知らない英単語が出てくると、これはどういう意味だろうと前後の文脈から推測しなければならず、脳がフル回転し、脳が無駄な労力を使うことを防ぐことになります。
なので、自然と口から英単語が出てくるくらいに語彙力をUPさせることが、英語力をUPさせることに繋がるのです。
そこで語彙力をUPさせることは、TOEICのスコアアップに直接結びつきます。もう一度言いますが、知らない単語や熟語だらけでは、リスニングやリーディングのパートを理解することは不可能でしょう。ここでは、語彙力UPの学習法を紹介します。
TOEICで頻出する英単語を覚える
TOEICスコア650点を取るために必要な単語数は、約6,500語といわれています。6,500語と聞くと一見覚えるのが大変そうですが、とりあえずは英単語の意味を知り、見て聞いて理解できれば十分です。
1年365日で計算すると、1日に20語の英単語をその意味を知り、見て聞いて理解できればいいんです。
TOEICで頻出する英単語を集めた参考書や英単語集などを使って効率的に勉強するなど、覚えるべき単語に集中して勉強するのがとても効果的です。
自分オリジナルの英単語ノートがおすすめ
単語帳というと掌サイズの厚みのあるモノを想像してしまいますが、あんな細々とした英単語帳ではなく、英単語ノートを作ることをおすすめします。普段使っている大学ノートでいいので、自分が知らなかった英単語だけを集めて自分オリジナルの英単語ノートを作ってみてはいかがでしょう。
テキストや参考書、問題集などで勉強する時に、分からない英単語を大学ノートに書き出してまとめるだけで、自分オリジナルの英単語ノートの完成です。分からない英単語をそのままにしておくと、再度同じ英単語が出てきた時に理解することができないからです。
TOEICではパート7の読解問題で、知らない英単語ばかりだと読み進めることができず、思った以上に時間がかかってしまいます。少しでも多くの語彙を増やし、語彙力UPでTOEICに臨みたいものですね。
2. インプットしたらアウトプットする
英語の勉強で最も重要なのが、
インプット(input)= “Reading”「読む」、または “Listening”「聞く」したら、
↓ アウトプット(output)= “Speaking”「話す」、または “Writing”「書く」する |
インプットしたらアウトプットすることです。英語勉強の手順として、簡易的に2番目にしていますが英語学習する上では最も重要です。英語だけに限らず、すべての教科に通じる勉強法ではないでしょうか。なぜなら、インプットしてアウトプットすることで、記憶への定着率が格段に違うからです。
例えば、自分が覚えたことなど同僚や友人に話すことで、その覚えたモノ自体が自分のモノになるというのは、自分がそのモノ自体を理解していないと説明できないからです。
他人に教えるつもりで覚える
どうせ覚える(インプット)なら、教える(アウトプット)つもりで、分からない英単語などを覚えると効率的かつ効果的に英語力UPを確実なものにできます。
インプット&アウトプット
英語だけでなく全ての教科の学習において共通するのがモチベーションの継続です。
特に英語については、
「分かるから楽しい。だからもっと勉強したい」
という好循環が継続につながります。自分の現在の英語力を把握することが大切で、特に語彙力やフレーズ力の強化(増加)するのであれば、
「覚える(インプット)なら、教える(アウトプット)つもり」
を基本にほんの少しだけ上のレベルを目指し続けるのが英語力UPへの近道となります。
3. リスニング力UP|音読する
多くの日本人が苦手とする英語リスニング。なぜなら、英語の音声変化に対応できなかったり、日本語にない発音の”R”や”L”を混同してしまったりと、TOEICのリスニングパートで分からない英語が聞こえた時に、推測するために自分の脳をフル回転させるため、いらない労力を使ってしまいリスニングどころではなくなってしまうという状態に陥ってしまいがちです。
そういった状態に陥らないためにはどうしたらいいのか。
英語を音読する
「え?リスニングなのに音読?」と不思議に思われた人、素晴らしい反応です。そう、声に出してみるだけでいいんです。リスニング力をUPするためには、音読が効率的かつ効果的です。
私たち人間は、自分自身が話せる音は聞き取ることができます。巷に溢れるTOEICの参考書や問題集は、音声ファイルのCDや、音声データのダウンロード配布などが付随しています。これらの音声ファイルやデータをスマートフォンに転送するなどして、音読に役立ててみましょう。
音読するときは、まずは英文を見ずに音声を一通り聞き、その後、英文を見ながら音読します。知らない英単語や内容などをチェックしながら音読し、その後再び英文を見ないで音声を聞いてみると、たくさん聞き取れるところが増えているはずです。
オーバーラッピング&シャドーイング
オーバーラッピングという音読は、英文を見ながら音声に自分の声を重ねて同時に読む方法です。この方法で勉強すると、英文の速さやリズムに慣れることができます。
そして、もう一つの音読のシャドーイングとは、英語の音声から少し遅れて真似しながら音読する方法です。シャドーイングをするときの注意点としては、できれば、英文を見ずに音声だけを頼りに練習すると効果的です。
一度、英文を目で確認した後なので、意味も分かり、英文を追いかけやすいはずです。これらの方法を繰り返し練習することで、リスニング力は飛躍的にUPできます。
4. 文法力UP|必須の文法を使えるようにする
ゴールを「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」に設定している以上は必須の英文法を使えるようにすることはマストです。なぜなら、TOEICで文法を問う問題は、パート5やパート6の文章穴埋め問題で登場する場合が多いからです。パート5は30問とパート6は16問でリーディングパート100問ある中で46問あります。スコアを伸ばしたいなら、文法の学習は必須です。問題をたくさん解いて、基本的な文法を押さることが、文法力UPのポイントとなります。
文法の基礎をしっかりおさらい
文法の基礎とは中学と高校で勉強したことをもう一度しっかりおさらいすることが文法力UPの近道となります。
TOEICでスコア650点に届かない人は残念ながらこの文法の基礎が出来ていない可能性があります。なぜなら、TOEICスコア650点以上獲得するためには、高校を卒業したレベルの英語力がないと獲得できないからです。
「何を今さら…」などと思わず、文法の基礎をしっかり押さえて、ひねくれた問題(試験では特に多い)に対処できるようしておきましょう。そして、どうして間違えたのか、どうして合っていたかを自分に解説(自分へのアウトプット)できるようになっておくと、記憶への定着率も上がり、文法力はUPします。
問題をたくさん解く
とにかくTOEICのテキストや問題集などでたくさん解いてみよう。問題をたくさん解くことで、問題のパターンを理解することができますし、自分の苦手なところを見つけ、それを克服することができます。克服するとは、間違いたり、分からなかった問題は解答の解説などを読むことで、しっかりと復習できるからです。
あと、問題をたくさん解くという意味は、テキストや問題集を何冊も手を出すという意味ではありません。始めは1冊、「コレだ!」と思うモノを選び、7回ほどしっかりおさらいをやり込むと、確実に記憶に定着します(この7回という回数は科学的にも証明されています)。
5. 読解力UP|自分の英語力を確認する
語彙力や英文法の習得がないと読解力に結び付けることができないのが、TOEICのリーディングパートです。
ちなみに2016年にTOEICのリーディングでは、
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と、より長文に比重が置かれる出題形式に変更になっています。なので、リーディングは自分の英語力を確認するためにも重要なパートなんです。
リーディングパートは時間配分に気を付ける
TOEICのリーディングパートは100問あり、75分で解かなければなりません。
その時間配分は、
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と言われています。
そこでテクニックとして、分量の多いパート7を攻略するためには、先の文章を読み進めて、設問にたどり着くのではなく、最初に設問を読んでから、先の文章の中から解答に必要な情報を探しながら読み進めていくのです。このテクニックはTOEICのテキストや問題集をたくさん解くことで、問題パターンも分かるようになり、読解力UPに繋がるでしょう。
問題パターンと解答テクニック
TOEICには問題パターンがあるといわれ、解答に必要なテクニックがあることで知られています。
テキストや問題集の中には、解答テクニックについて解説しているものも多くあるので、基礎をしっかりと勉強したのにも関わらず、TOEICスコアが思うように伸びないという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
しかし、これはあくまでも最終手段です。解答テクニックを駆使するためには、前提として語彙力UPと文法力UPは必須条件であることを忘れないでください。
まとめ
本記事では、どんなに忙しく時間がない社会人でも「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語の勉強をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」というような明確なゴール設定をもとに、TOEICスコア650点がどれくらいのレベルか、また650点を取得するための手順や勉強法を紹介しました。
TOEICスコア650点以上を取得すれば、大学入試、就活、転職、または人事評価を上げるためにもとても有利になります。650点以上を目指す人は計画的に勉強し、自分の弱点を克服していくことが重要です。
そして、効率的かつ効果的に英語の勉強をするためには、
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これら5つの手順をまず実践することで、自分が目指すゴール達成は確約されたも同然です。
英語の勉強は少し大変かもしれませんが、自分の世界を広げてくれることは確かなことなので、その先にはきっと面白い未来があなたを待っています。