Explore the future with words.  言葉とともに未来を拓く。

【TOEIC】社会人が650点を取る英語学習法

多忙で時間のない社会人がTOEICスコアで650点以上取るためにはどれくらい時間がかかるのか?

 

社会人の英語力評価はTOEIC一択といっても過言ではないでしょう。

それくらい日本の企業では、社員の英語力を測るためにTOEICを採用しています。

国際化やグローバル化などと叫ばれ続けて久しい日本社会では、それだけ英語力の向上が求められているのが現実です。

そのため、時間がない社会人だからこそ、効率的かつ効果的に英語学習(TOEIC)をする必要があります。

 

本記事では、英語学習(TOEICスコア650点取る)するためにはどれくらい時間かかるのかとTOEICスコア650点を取るための学習法を解説していきます。

 

TOEICスコア650点以上取るためにはどれくらい時間がかかる?

ただ単に「英語力を上げたい」などの曖昧な希望では、英語学習を続けるためのモチベーションを長くは保てません。

そこでSMARTを利用して、

隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる

というような明確なゴールを設定します。

SMARTとは、

 

  • Specific = 具体的に

☆誰が読んでもわかる、明確で具体的な表現や言葉で書き表すこと

  • Measurable = 測定可能な

☆目標の達成度合いが誰でも判断できるよう、その内容を定量化して表すこと

  • Actionable = 自力で行動可能な

☆希望や願望ではなく、その目標が自力で行動可能かどうかを確認すること

  • Realistic = 現実的な

☆現実から離れた空想ではなく、現実的な目標設定でなくてはならない

  • Time Limited = 時間制限付き

☆いつまでに目標を達成するのかを決めること

 

のそれぞれ頭文字をとったゴール設定方法です。

 

ここで気になるのが、「TOEICスコア650点」です。

なぜTOEICスコア650点が必要であるかというと、その650レベルは、中学から高校で勉強した英語の内容を一通り理解し、ある程度のリスニングもできるという英語の基礎が確立できている状態と考えられているからです。

OXFORD University Press が定める下記の表、職業レベル別のTOEICスコアを見てみて下さい。

 

Business test takers – An increasing number of companies worldwide use the TOEIC to set targets for English proficiency for the purposes of hiring new workers, transfers to different companies, or for promotion to management positions. This is especially true of large multinational corporations, or companies that export their products internationally. Although each company sets its own score requirements, a survey of score requirements of a range of major international companies shows the following ranges to be typical.

世界中でますます多くの企業がTOEICを採用しており、新規労働者の雇用、転職活動、または管理職への昇進を目的とした英語能力の査定基準として設定しています。これは、大規模な多国籍企業、または製品を国際的に輸出する企業に特に当てはまります。各企業が独自のスコア要件を設定していますが、さまざまな主要な国際企業のスコア要件を調査すると、次の範囲が一般的であることがわかります。

 

参照:A Teacher’s Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing Your students for Success

上記表を見てみると、

国際的接客業は300~400点

客室乗務員は600~700点

マネージャークラスは600~730点

海外支店への栄転レベルは650~750点

英語メインの幹部クラスは800点以上

と定義されています。つまり、TOEICスコア650点以上を取ればゴールの人事評価を上げることができるのです(各企業規定にもよりますが)。

では、TOEICスコア650点を取るためにはどれくらいの時間がかかるのか。

それを確認するためには、今の自分のレベルを確認する必要があります。そこで、下記の表をご覧ください。

 

The chart below shows a rough estimate of the average number of hours of study time necessary to raise a student’s current score to a given target level:

下のグラフは、生徒の現在のスコアを特定の目標レベルに上げるために必要な平均学習時間数の概算を示しています。

 

 

参照:A Teacher’s Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing Your students for Success

TOEICスコア650点を取るためには、

 

TOEICスコア250レベルの人は950時間

TOEICスコア350レベルの人は700時間

TOEICスコア450レベルの人は450時間

TOEICスコア550レベルの人は225時間

を確保する必要があると提示されいます。

例えば、自分が450点レベルであればTOEIC650点以上を取るためには450時間を確保する必要があります。

1日2時間の学習を毎日やったとして、1年以上といったところでしょうか。

 

社会人にとってTOEIC650点以上が必要といわれる理由

TOEICを行っているIIBCが企業などに行った調査で、海外出張を人選するのに要件や参考とする場合の平均TOEICスコアが620点、いくつかの業種では係長または主任の昇進や昇格時に求められるスコアが650点という調査結果ありました。

役職や担当する仕事内容によってTOEICスコアの基準は異なりますが、TOEICのスコアが昇格・昇進に影響するケースはかなり多くなっています。

 

社会人にとってTOEIC650点以上が必要といわれる理由は上記表でも示している通り、

  • マネージャークラスは600~730点
  • 海外支店への栄転レベルは650~750点

とあるのは、海外とのやりとりをするマネージャーや海外でマネジメントを行うクラスの役職は、「中学から高校で勉強した英語の内容を一通り理解し、ある程度のリスニングもできるという英語の基礎が確立できている英語力」が必要であるということです。

簡単に言ってしまえば、「高校卒業レベルの英語力で海外とのやり取りのコミュニケーションや海外でマネージングできればいいんだ」と思えば、TOEICスコア650点レベルの壁はさほど高くはないとは思いませんか。

 

社会人のTOEICスコア650点の壁は決して高くない!

「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語の勉強をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」という明確なゴールは決して越えられない壁ではないのです。

そして毎日10分以上の隙間時間を見つけて英語の勉強時間を確保することがいかに大事であるか。

現在TOEIC450点の人が650点を取るために必要な時間は450時間と上記の表では言っていますが、それはあくまでも目安です。

 

英語力向上のためには英語に触れる(英語を勉強する)時間がとても大切であるということ。毎日、何かしら英語に触れることで、英語力向上のために英語学習を自分の習慣に変えていくことが大切です。

そのために少しずつでいいから、始めは10分でもいいのです。英語学習するうちに、

 

「分かるから楽しい。だからもっと勉強したい」

 

という好循環が継続に繋がり、習慣化していくのです。特に英語学習する上ではこれがとても重要です。

そして、そのためにTOEICスコア650点を取るための英語学習法を順番に解説していきます。

 

1. 語彙力UP|英単語や熟語を覚える

 英語だけではなく外国語を学習するためには、まず語彙力がなければ何も始まりません。日本語もそうです。単語や熟語が分からなければ、会話はおろか、コミュニケーションも取れません。

 

リスニングやリーディングパートにおいて、英会話や英文読解において知らない英単語や熟語などが出てきたとき、「これはどういう意味だろう?」と前後の文脈から推測しなければならず、脳がフル回転してしまい、無駄な脳力を使うことになってしまいます。それをを防ぐために、最初から語彙(英単語や熟語)を知っていたり、自然と言葉で英単語や熟語などが出てきたりしていれば、無駄な能力を使うことはなくなるわけです。

なので、自然と言葉で英単語や熟語が出てくるくらいに語彙力をUPさせることが、英語力をUPさせることに繋がります。

 

そして、語彙力をUPさせることは、TOEICのスコアアップに直接結びつきます。

もう一度言いますが、知らない英単語や熟語だらけでは、リスニングやリーディングのパートを理解することは不可能です。そのため、ここでは語彙力UPの学習法を紹介します。

 

TOEIC頻出英単語を覚える

TOEICスコア650点を取るために必要な単語数は、約6,500語といわれています。6,500語と聞くと一見覚えるのが大変そうですが、とりあえずは英単語の意味を知り、見て聞いて理解できれば十分です。

1年365日で計算すると、1日に20語の英単語をその意味を知り、見て聞いて理解できればいいのです。

 

TOEICで頻出する英単語を集めた参考書や英単語集などを使って効率的に学習するなど、覚えるべき単語に集中して学習するのがとても効果的です。

 

自分オリジナルの英単語ノートがおすすめ

英単語を覚えるときは、英単語ノートを作ることをおすすめします。

普段使っている大学ノートで構わないので、自分が知らなかった英単語や熟語だけを集めて自分オリジナルの英単語ノートを作ってみてはいかがでしょう。

 

テキストや参考書、問題集などで勉強する時に、分からない英単語や熟語を大学ノートに書き出してまとめるだけで、自分オリジナルの英単語ノートの完成です。分からない英単語をそのままにしておくと、再度同じ英単語が出てきた時に理解することができないからです。

 

TOEICではパート7の読解問題で、知らない英単語や熟語ばかりだと読み進めることができず、思った以上に時間がかかってしまいます。少しでも多くの語彙を増やし、語彙力UPでTOEICに臨んでください。

 

2. インプットしたらアウトプットする

英語学習で最も重要なのが、

インプット(input)= “Reading”「読む」、または “Listening”「聞く」したら、

アウトプット(output)= “Speaking”「話す」、または “Writing”「書く」する

することです。もう一度言いますが、インプとしたらアウトプットすることは、英語を勉強する上では最も重要です。英語だけに限らず、すべての教科に通じる学習法です。なぜなら、インプットしてアウトプットすることで、記憶への定着率が格段に変わってくるからです。

 

実例ですが、自分が覚えたことなど同僚や友人に話すことで、その覚えたモノ自体が自分のモノになるというのは、自分がそのモノ自体を理解していないと説明できないからです。

 

自分が先生になったつもりで覚える

どうせ覚える(インプット)なら、教える(アウトプット)つもりで、分からない英単語や熟語などを覚えると効率的かつ効果的に英語力UPを確実なものにできます。

 

インプット&アウトプット

英語だけでなく全ての教科の勉強において共通するのがモチベーションの継続です。

特に英語については、インプット&アウトプットすると、

 

「分かるから楽しい。だからもっと勉強したい」

 

という好循環が生まれやすく、継続に繋がり、習慣化します。自分の現在の英語力を把握することが大切で、特に語彙力やフレーズ力の強化(増加)をするのであれば、

 

「覚える(インプット)なら、教える(アウトプット)つもり」

 

を基本にほんの少しだけ上のレベルを目指し続けるのと英語力UPします。

 

3. リスニング力UP|音読する

多くの日本人が苦手とする英語リスニング。なぜなら、英語の音声変化に対応できなかったり、日本語にない発音の”R”や”L”を混同してしまったりと、TOEICのリスニングパートで分からない英語が聞こえた時に、推測するために自分の脳をフル回転させるため、いらない脳力を使ってしまいリスニングどころではなくなってしまうという状態に陥ってしまいがちです。

 

そういった状態に陥らないためにはどうしたらいいのか。

 

英語を音読する

「え?リスニングなのに音読するの?」と不思議に思われた人、素敵な反応です。声に出してみるだけでいいのです。リスニング力をUPするためには、音読がとても効率的かつ効果的です。

 

なぜなら、私たち人間は、自分自身が話せる音は聞き取ることができます。

巷に溢れるTOEICの参考書や問題集は、音声ファイルのCDや、音声データのダウンロード配布などが付いています。これらの音声ファイルやデータをスマートフォンなどに転送するなどして、音読に役立ててみて下さい。

 

音読する方法は、まずは英文を見ずに音声を一通り聞き、その後、英文を見ながら音読します。知らない英単語や内容などをチェックしながら音読し、その後再び英文を見ないで音声を聞いてみると、たくさん聞き取れるところが増えているはずです。

 

オーバーラッピング&シャドーイング

オーバーラッピングという音読は、英文を見ながら音声に自分の声を重ねて同時に読む方法です。

この方法で学習すると、英文の速さやリズムに慣れることができます。

 

そして、もう一つの音読のシャドーイングとは、英語の音声から少し遅れて真似しながら音読する方法です。

シャドーイングをするときの注意点としては、できれば、英文を見ずに音声だけを頼りに練習すると効果的です。

 

一度、英文を目で確認した後なので、意味も分かり、英文を追いかけやすいはずですよ。これらの方法を繰り返し練習することで、リスニング力は格段にUPできること間違いなしです。

 

4. 文法力UP|必須の文法を使えるようにする

ゴールを「隙間時間を見つけ、毎日10分以上英語学習をすることで来年度中にTOEICで650点を取り、人事評価を上げる」に設定している以上は必須の英文法を使えるようにすることはマストです。

 

なぜなら、TOEICで文法を問う問題は、パート5やパート6の文章穴埋め問題で登場する場合が多いからです。パート5は30問とパート6は16問でリーディングパート100問ある中で46問あります。スコアを伸ばしたいなら、文法の勉強は必須です。問題をたくさん解いて、基本的な文法を押さることが、文法力UPのポイントとなります。

 

文法の基礎をしっかりおさらい

文法の基礎とは中学と高校で勉強したことをもう一度しっかりおさらいすることが文法力UPへの近道となります。

TOEICでスコア650点に届かない人は残念ながらこの文法の基礎が出来ていない可能性があります。

 

なぜなら、TOEICスコア650点以上獲得するためには、高校を卒業したレベルの英語力がないと獲得できないからです。

「何を今さら…」などと思わず、文法の基礎をしっかり押さえて、意地の悪い、ひねくれた問題(試験では特に多い)に対処できるようしておきましょう。そして、どうして間違えたのか、どうして合っていたかを自分に解説(自分へのアウトプット)できるようになっておくと、記憶への定着率も上がり、文法力はUPします。

 

問題をたくさん解く

とにかくTOEICのテキストや問題集などでたくさん解いてみよう。問題をたくさん解くことで、問題のパターンを理解することができますし、自分の苦手なところを見つけ、それを克服することができます。克服するとは、間違いたり、分からなかった問題は解答の解説などを読むことで、しっかりと復習できるからです。

あと、注意点として、テキストや問題集は何冊も手を出すより、始めは1冊、「コレだ!」と思うモノを選び、7回ほどしっかりおさらいをやり込むと、確実に記憶に定着します(この7回という回数は科学的にも証明されています)。

 

5. 読解力UP|自分の英語力を確認する

語彙力や英文法の習得がないと読解力に結び付けることができないのが、TOEICのリーディングパートです。つまり、自分の英語力を確認するには、このリーディングパートがとても重要になってきます。

ちなみに2016年にTOEICのリーディングでは、

  • 短文穴埋め問題のパート5が40問から30問
  • 長文穴埋め問題のパート6が12問から16問
  • 読解問題のパート7は48問から54問(そのうち複数の文書を読んで回答する問題も20問から25問)

と、より長文に比重が置かれる出題形式に変更になっています。なので、リーディングは自分の英語力を確認するためにも本当に重要なパートなのです。

 

リーディングパートは時間配分に気を付ける

TOEICのリーディングパートは100問あり、75分で解かなければなりません。

その時間配分は、

  • パート5とパート6は20分以内
  • パート7は55分以内

と言われています。

そこでテクニックとして、分量の多いパート7を攻略するためには、先の文章を読み進めて、設問にたどり着くのではなく、最初に設問を読んでから、先の文章の中から解答に必要な情報を探しながら読み進めていくのです。このテクニックはTOEICのテキストや問題集をたくさん解くことで、問題パターンも分かるようになり、読解力UPに繋がるでしょう。

 

問題パターンと解答テクニック

TOEICには問題パターンがあるといわれ、解答に必要なテクニックがあることで知られています。

テキストや問題集の中には、解答テクニックについて解説しているものも多くあるので、基礎をしっかりと勉強したのにも関わらず、TOEICスコアが思うように伸びないという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

しかし、これはあくまでも最終手段です。解答テクニックを駆使するためには、前提として語彙力UPと文法力UPは必須条件であることを忘れないでください。

 

まとめ

 

本記事では、どんなに多忙で時間のない社会人でもTOEICスコア650点がなぜひつようなのか、また650を取るためにはどれくらい時間がかかるのかと650を取るための勉強法を紹介しました。

TOEICスコア650点以上を取得すれば、転職、または昇格・昇進するためにもとても有利になります。650点以上を目指す社会人は計画的に勉強し、自分の英語力向上を目指すことが重要です。

 

そして、効率的かつ効果的に英語の勉強をするためには、

 

  1. 語彙力UP|英単語を覚える
  2. インプットしたらアウトプットする
  3. リスニング力UP|音読する
  4. 文法力UP|必須の文法を使えるようにする
  5. 読解力UP|自分の英語力を確認する

 

これら5つの流れを確実に実践することで、自分が目指すゴールは達成されたも同然です。

 

英語の勉強は少し大変かもしれません。しかし、自分の世界を広げてくれることは間違いないので、あなた自身の力で未来を拓くことができるでしょう。

 

おススメ記事

仕事のために英語学習しようと思っても、なかなか時間を割くことができない多忙な社会人はかなり多いですよね。それでは社会人が英語学習をする時間のない中で英語力を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか?   時間がない中で[…]

最新情報をチェックしよう!
>

"Explore the future with words." 「言葉とともに未来を拓く。」

本当に静岡県東部一の会社を目指したいと思っていますので、顧客満足度の飽くなき探求と社会的課題の解決を目指し、言葉とともに未来を拓いていけるようWIZWORDs一丸となって取り組んで参ります。

CTR IMG